第191回大森謙一郎(デザイナー)
[桐山登士樹の推薦文]
最近の大森謙一郎さんのデザインが気になる。今年2月、アンビエンテのDESIGN PLUSに選出されていた山中塗の器を拝見したが、自然が生み出したような有機的なフォルムと肌合に思わず見とれてしまった。デザインからは熟年の技の持ち主をイメージするが、本人はまだ青年の趣が残る40歳。決して押し出し強いタイプではないが、じっくり練られたデザインからは信念を感じる。センスが良いから触りたい、使ってみたい衝動に駆られる。言葉にすると単純だが熟考の末のデザインだから、当然心地よい大森テイストを放っている。
NAMI
- 2006
- BridgE
SHIGE
- 2006
Branch
- 2008
- 藤田銅器製作所
Crater Clock
- 2010
- BridgE
SINAFU
- 2013
- 我戸幹男商店
Sayuru
- 2013
- 廣田硝子
Expand Lamp
- 2013
- BridgE
Drape Cover
- 2014
- BridgE
彩雲
- 2015
- 丸嘉小坂漆器店
大森謙一郎(デザイナー)
1975年東京都生まれ。木工・金属加工・樹脂加工などを用いた試作を自ら行い、素材と製造についての可能性を追求。「身体の動きを考慮し、心を動かすモノ作り」=「MOVING DESIGN」をコンセプトに家具・生活用品・工芸品などの企画から製造、販路開拓におけるデザイン業務及びディレクションなどに携わる。