桐山登士樹が選ぶ 注目のデザイナー

第17回伊藤 節(デザイナー)

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[桐山登士樹の推薦文]

伊藤節さんを知ったのは、98年の正月の事である。クリスマス休暇でミラノから帰省していた節さんから電話をいただいた。初めてお会いした品川のとある場所で、持参されたポートフォリオを見せていただいた。最初の印象は、アーティストのような造形力と繊細さを兼ね備えたデザイナー、高いスキルをお持ちだがマスプロダクションを前提とする大量生産品より、ロットがある程度限られたプロダクツの方が合うのではないかと感じた。今回、改めて節さんのデザインを目にし、今回ご紹介する6アイテムすべてに節さんの特色が表れてきており、着実にミラノデザイン界に根を下ろしていることを嬉しく思った。デザインが採用されるまでのプロセスが厳しく、辛いミラノのデザイン界で、着実にデザインを実践している節さんに今後も期待したい。


WORKS & PROFILE 作品一覧 ※画像をクリック~詳細をご覧いただけます


伊藤 節

伊藤 節 / Setsu ito

20141 MILANO VIA BRIOSCHI 54
Tel & Fax.+39-02-89546007
Tel & Fax.+39-02-89544889
E-mail.setsuito@micronet.it

1964年山口県生まれ。筑波大学芸術専門学群生産デザイン専攻卒業。
同大学院終了。専攻は製品計画学。日本デザイン学会にて製品意味論をデザイン評価に関する幾つかの研究発表を行う。
TDK社、NEC日本電気、日産自動車等の企業委託研究に参加。
ミラノのスタジオ・アルキミアを経て、1989年から1995年まで建築家アンジェロ・マンジャロッティに共同して、素材特性とデザインをテーマに多くの工業デザイン・プロジェクトを担当する。
1995年にデザイン・スタジオを開設し、TDK社、日立社、ボンゾ社のコンサルタント・デザイナーを勤める。
1996年よりインスティテュート・ヨーロペオ・ディ・デザイン校にて教鞭をとる。
彼のクライアントにはコレ・クリスタル、ファラオーネ・ティファニー、ナーヴァ、グッツィーニ、デフォンセカ、ラヴァリーニ、マジス、サミュエルパーカー、フォルマ、カシオ、ローゼンタール社等が含まれる。建築プロジェクトには、1998年マルコ・コスタンツィとの共同による電通産業社屋'SPAZIO LUCE'(東京近郊)、'T-BUILDING'(長崎)がある。
彼の作品は1994年「国際ガラス造形展94」(東京)、
1995年'I-DEA'展(ミラノトリエンナーレ)、'RE-SIGN'展(トリノ)、'Interreg Design95'展(ミラノ、ルガーノ)、
1996年'tisaniere Project'展(デザインギャラリー、東京)
1997年'Defragmentation'展(ミラノ)、
1998年メルセデスベンツ主催'SETSUITO'展、'PENSIERO DEL TE'等の展示会、及び世界の雑誌等で発表され、その一部はミュンヘンの近代美術館にも永久保存されている。
1999年 'Young & Design 1999'(ミラノ)受賞。


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