kago 2008 / 能作

錫100％の鋳物でつくられた「籠」。混じり気のない錫は金属疲労がおきにくくやわらかいため、手で引っ張ると簡単に平らな状態から立体に立ち上がる。用途にあわせて、形の変化も楽しむことができる。

Cara　2008 / 高橋工芸

木をうすく挽く技術と木のもつあたたかさをあわせた、ふんわりとまるいたまごのような形の木の器。北海道産のシナノキの持つ、すべすべの肌触りと曲線がやさしく手になじむ。

φ　2008 / TUC

旭川の木工技術でつくられた木の鍋敷きやコースター、カッティングボードなどの道具。
木を曲げたようにもみえる形は、無垢の木からけずりだしてつくられている。

こわっか　2008 / コド・モノ・コト

こわっかは、電車に乗っているときに「こどもがつかまれる高さにも、つり革があればいいのに」と思ったことがきっかけでうまれた。おとなの手が荷物でいっぱいのときなどに、このちいさなつり革をおかあさんのかばんやおとうさんのベルトなどにくっつけてみてほしい。こどもが大きくなって出番がなくなったら、タオル掛けとしても使用可能。

• 制作：高橋工芸、大澤光生（革職人）

栓抜き よつば・みつば　2009 / rinao design

栓抜きを使いたいとき、いつもどこかに紛れ込んで、見つけるのが一苦労。
わが家では、たいてい引き出しの奥で見つかる。
「よつば」は、ハンドルのように握ってあける栓抜き。使わないときには、ちいさな鍋敷き代わりに、ティーポットなどの下に敷いて。
鍵のようなかたちの「みつば」は、使わないときには壁にかけておくのも良いだろう。表面の美しい鋳肌は握ったときにすべりにくく、長く使い込むほどに風合いがぐっと増すところも鉄鋳物の魅力。

かみの日傘　2009 / 林工芸

かつて和傘の一大産地だった岐阜から生まれた日傘。蛇の目傘や番傘など、和傘は紙でつくられますが、この日傘は紙布を素材とする。短冊状に切った和紙をこより、さらに細い糸状にして織り上げた紙布を張った日傘は、まるでガーゼのようなやさしい風合い。
木の持ち手がしっくりなじむ、軽くて使いやすい日傘に仕上がった。

折々　2009 / 林工芸

プリーツ特性にすぐれた紙を生かした小物袋のシリーズ。折り加工を施しているので、中にものを入れるとプリーツが広がって全体が膨らみ、ものを取り出すと、また元の平らな形に戻る。書類はもちろん、本や化粧品、ちょっとした旅行に持っていく着替えなど、かさばるものにも柔軟に対応。従来の紙袋とは違い、使い込むともみがみのように柔らかく丈夫になる。

• 素材／ふかふか（厚口）
• 色／生成り、茶、水、紅葉、楮

かみの花瓶「延筒」　2011 / 林工芸

楮紙でできたボトルカバー。
上下に引っ張ると、ちょうちんのようにするすると延びて花瓶のかたちに早変わり。
ペットボトルやコップの外側にそっとかぶせてお使い頂きたい。