桐山登士樹が選ぶ 注目のデザイナー

第13回清水文夫(建築家)

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[桐山登士樹の推薦文]

筆者と清水文夫氏とは不思議な縁だ。数年前までは、日本でお会いするのは皆無でミラノ・サンバビラ広場や機中で偶然一緒になる人であった。写真からお分かりのような風貌で、議論しても酔っぱらっていても実に懐の深い楽しい人である。
その清水文夫氏は、イタリア的なモノづくりの環境を構築するために日本の流通を動かし、変えることに力を入れてきた。同時にマスメディアの宣伝力、広報力を活用してエンドユーザーのデザインに対する意識の醸成を実践している建築家である。いわゆる自ら手がけるインテリアデザインやプロダクツデザインだけの世界ではなく、それを売る場であったり、それを知らせるメディアを含めてデザインの領域として捉えている複眼の眼を持つ人だ。こうしたインフラが整備されると自ら手がけるデザインがまっとうな仕組みで、まっうに評価される様になる。その日の為に、環境を作っている一人だと言えよう。
しかし、清水さんと話していると何時になったら大人の環境が築き上げられるのか、まだまだ息の長い戦いが続く。


WORKS & PROFILE 作品一覧 ※画像をクリック~詳細をご覧いただけます


清水文夫

清水文夫 / Fumio Shimizu

建築家
株式会社清水文夫アーキテクツ/代表取締役
芝浦工業大学非常勤講師

[プロフィール]

  • 1975年 芝浦工業大学建築工学科卒業
  • 1978~81年 ARCHITECTURAL ASSOCIATION SCHOOL of ARCHITECTURE in LONDON
  • 1983~84年 ミラノ工科大学建築学科

[建築都市開発]

  • 住関連ショップ「CASA NUOVA」
  • 和雑貨ショップ「枯淡」
  • その他、環境・施設計画、ショップ、インテリアなどのデザイン、プロデュース多数

[プロダクト・商品開発]

  • イタリア ドリアーデ社、trianglo社、habitat社、italcomma社
  • 他、ドイツ、ポルトガル、日本でのメーカーとの商品開発多数

[展覧会]

  • 1993~97 ベローナ家具見本市「ABITARE IL TENPO(文化展)」の日本代表を務め、日本の生活文化をベースに伝統工芸、家具、プロダクトデザインを開発する
  • 1998 日本デザイン展 Japan 2000(シカゴミュージアム)
  • 1998 漆プロダクト展(OZONE)

[公的委員]

  • 通商産業省グッドデザイン商品選定委員 1990~94
  • 高岡デザイン・工芸センター策定委員 1996
  • イタリア貿易振興会顧問 1997~98
  • UNIDO(国連工業開発機構) 1999~

他、『casa nuova』誌編集長など手がけた編集・著作多数。
企業顧問、コンペ審査員なども数多く務める。


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