第137回takram design engineering(デザインエンジニア)
[桐山登士樹の推薦文]
絶え間ない技術革新と絡み合うようにインターラクションの領域が進化している。その一端を担うのが田川欣哉と畑中元秀が主宰するtakramである。
そして、この新領域にテクノロジーとデザインをブリッジングする為に、しなやかに且つ意欲的に取り組む。この数年間に開発されたシステムとデザインを知るだけで、このユニットの活動から目をはずせない事を知る。高度で難解な領域を紐解く姿は、一つの事に熱中する少年の様で清々しい。ソフトの時代と言われて20年。MPUやOSは、未だ他国の開発したシステムを活用しなくてはならない。しかし、感性領域に踏み込むtakramの研究と活動は、新たな領域にまぶしいばかりの光を与えてくれるかもしれない。テクノロジー&デザインは、間違いなく今後の日本の活動領域を指向している。

takram design engineering / (代表 田川欣哉)
デザインエンジニアリングファーム。デザインとエンジニアリングの二つの視点を活かした多角的なアプローチを特徴とする新世代のデザイン開発会社。ソフトウェアからハードウェアまでを幅広く手掛ける。
短期間で多くの試作品を作り、試行錯誤の中から最適なデザインと設計を練り上げる、独自のプロトタイピング・メソッドを軸に、ハイテク製品やユーザインタフェースなどの分野において、コンセプト段階からデザインと設計を同時進行で進める活動を行っている。その他、アート・インスタレーションの制作なども手掛ける。
http://www.takram.com/