桐山登士樹が選ぶ 注目のデザイナー

第120回松尾高弘(インタラクティブアーティスト)

  • Phantasm
  • Noctiluca
  • 光と記憶のジオラマ
  • Prince and Migrant Birds
  • Floating Light ~ 光、降る夜 ~
  • Fairy Christmas
  • 空間映像のショーウインドー
  • Trails World

[桐山登士樹の推薦文]

最近までオフィスを構えていた横浜のYCSビルの1階に現代アートを紹介するポートサイドギャラリーがあった(2007年7月閉廊)。2005年、このギャラリーで松尾君の展覧会が行われた。その時体験したインターラクティブの映像はなかなか新鮮で、人が行っている行為を眺めていても至極幸せな気分になった。その時からいつか機会があったら松尾君に作品制作を依頼したいと考えていた。そして今回、キヤノンの展示作品を依頼した。先月紹介した平田晃久さんとのコラボレーションである。サローネは難しい場所である。目利きの集まる場所だからかなり無理な注文を投げかけた。例えば、「過去の作品は要らない。」「第二フェーズの松尾作品を作って欲しい。」この数ヶ月松尾君はよく働いてくれた。同時に作品の完成度を上げるべく、たぶん今日も没頭していると思う。ミラノで評価されれば、世界が注目する。アーテイストにとって、こんなチャンスはない。


WORKS & PROFILE 作品一覧 ※画像をクリック~詳細をご覧いただけます


松尾高弘

松尾高弘 / Takahiro Matsuo

インタラクティブアーティスト
Monoscape代表

1979年福岡県出身
2004年九州芸術工科大学大学院芸術工学研究科修了
2007年Monoscape設立

身体動作をCG映像や音、光と融合させた、インタラクティブな創作を展開しており、作品を通じた夢や記憶を呼び起こす幻想的な体験は、国や世代を超えた人々の共感を生んでいる。国内外でのインスタレーション展示を中心に、企業展示のインタラクティブ空間演出、ステージ演出などを手がける。

■ 主な展示歴

2005年松尾高弘展 - 真昼の幻想 - / 横浜
2007年Ars Electronica / オーストリア
2008年FILE / ブラジル
SIGGRAPH / アメリカ
2009年ミラノサローネ キャノン「NEOREAL」/ イタリア 進行中

■ 主な受賞歴

2003年文化庁メディア芸術祭学生CGコンテスト グランプリ
SFC Digital Art Award グランプリ
2004年クリエイティブヒューマン大賞 優秀賞
2006年アジアデジタルアート大賞 優秀賞
2008年Laval Virtual Awards "Prix Emerging Technologies" / フランス

■ 連絡先

Monoscape
Mail : info@monoscape.jp
Web : http://www.monoscape.jp


Phantasm 1
Noctiluca 1
空間映像のショーウインドー 1