小林幹也 | 注目のデザイナー | デザイン情報サイト[JDN]

第111回小林幹也（デザイナー）

［桐山登士樹の推薦文］

この青年、若いのにデザインセンスがいい。あか抜けたデザインは、とても27歳のデザインとは思えない。このページでは30歳前のデザイナーはデザインの振れ幅が大きいのでスタイルが固まるまで取り上げないことにしているが、小林さんは数少ない例外とした。今回紹介するデザインはどれも確かなレベルをキープしている。特に今年のミラノサローネの出品作Cieloは非常に高いレベルでまとめられている。サローネの会期中サテリテのブースで立ち話をしたところす、既にイタリアの数社からオファーを受けているという。小林さんの爽やかな清涼感のあるデザインは、成熟したデザインが溢れる中でも改めていいものだと実感した。次のデザインを楽しみにしたい。

cielo

brio

so yo

SFIDA

DEWDROP

UKI HASHI

Mov

Gel bench

小林幹也 / Mikiya Kobayashi

Designer

1981	東京都生まれ
2005	武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科卒業
2005-2006	FIELD FOUR DESIGN OFFICE 在籍
2006	MIKIYA KOBAYASHI DESIGN 設立
2007	SaloneSatellite2007 / DESIGN REPORT AWARD 2007 ファイナリスト
2008	旭川国際家具コンペティション2008 入選

現在～
国内外のメーカーとプロジェクトが進行中
本年のミラノサローネ後よりGIBAの活動にも参加

MIKIYA KOBAYASHI DESIGN
東京都文京区小石川2-17-15-1F
TEL. 03-5689-5594
TEL. 03-5689-5598
joy@mikiyakobayashi.com
http://www.mikiyakobayashi.com

ABOUT 注目のデザイナーについて

デザインディレクター桐山登士樹が、旬のデザイナーをセレクトする「桐山登士樹が選ぶ注目のデザイナー」。近年の作品や代表作品などをご紹介。

桐山登士樹

株式会社TRUNK代表
デザインディレクター

デザインプロデュース会社・株式会社TRUNK代表取締役、富山県総合デザインセンターデザインディレクター、富山県近代美術館副館長

●桐山登士樹 Twitter　@kiriyama_trunk
●TRUNK LTD.　http://www.trunk-design.jp/

これまでに紹介した注目のデザイナー

cielo

SaloneSatellite2008 出展作品
スチールと籘の線材によって構成されたアームチェア。
スチールの緩やかなカーブによってフレームを構成し、その繊細な佇まいの中に手編みによって温もりのある籘を施した。また籘を用いた理由として、生長リサイクルの期間があげられる。木材が生長リサイクルに50～70年を要するのに比べ、籘は自生するジャングルが保護されている限り5～10年で再生できる。

素材：スチール、ラタン
サイズ：W 530mm　D 550mm　H 800mm　 SH 450mm
Photo：尾鷲陽介

brio

SaloneSatellite2008 出展作品
スチールと籘の線材によって構成されたイージーチェア。
スチールの緩やかなカーブによってフレームを構成し、その繊細な佇まいの中に手編みによって温もりのある籘を施した。また籘を用いた理由として、生長リサイクルの期間があげられる。木材が生長リサイクルに50～70年を要するのに比べ、籘は自生するジャングルが保護されている限り5～10年で再生できる。

素材：スチール、ラタン、ファブリック
サイズ：W 630mm　D 740mm　H 660mm　 SH 380mm
Photo：尾鷲陽介

so yo

旭川国際家具コンペティション2008入選作品。
エッジに曲面を加えた部材で水平垂直に構成したシェルフ。それぞれの部材のエッジに曲面を加えることで、水平垂直で構成されたシェルフに柔らかさを感じさせ、部材の木口の幅を薄く見せることができ、そよ風を感じるような軽やかな構成とした。物を収納するシェルフの内部空間が曲面で構成されているかのようにみえるが、物を実際に支える面は水平垂直な面を保っている。