桐山登士樹が選ぶ 注目のデザイナー

第108回CDL コミュニケーションデザイン研究所(平野敬子×工藤青石)(デザイン事務所)

  • 東京国立近代美術館シンボルマーク & VI計画
  • NTTドコモ「F702iD 所作」
  • 資生堂 qioraブランディング
  • SHISEIDO MEN
  • 資生堂パルファム「vocalise」
  • カレンダー 「wave motion」
  • 紙くず箱
  • 白い紙「ルミネッセンス」の開発ディレクション

[桐山登士樹の推薦文]

アエラムック「ニッポンのデザイナー100人」の監修・選考を担当した時、監修者のひとり西山浩平さんが執筆された平野敬子さん、工藤青石さんが共同主宰するCDLを今回取り上げたい。西山さんは、紹介文の巻頭で「まず人の心に届くかどうかを念頭に置いている」とお二人を評している。この言葉が記しているようにCDLがデザインしたものは決して主張しすぎることのない上質な存在感が漂う。似た雰囲気を思い浮かべると竜安寺の石庭が脳裏を横切った。決して流されず、浮つかず、朝が来て夜になり、太陽に照らされ、時に雨となり、風がふく。しかし、どんなシチュエーションでも研ぎ澄まされた存在感(デザイン)は強く印象に残り、使用するものに安心感を与える。お二人がデザインした「SHISEIDO MEN」を今朝も使用し、落ち着いた一日が始まる。


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CDL コミュニケーションデザイン研究所(平野敬子×工藤青石)

CDL コミュニケーションデザイン研究所(平野敬子×工藤青石) / Communication Design Laboratory

平野敬子 Keiko Hirano(左)
工藤青石 Aoishi Kudo(右)

■ 略歴

平野敬子×工藤青石によって設立。デザインにより最良のコミュニケーションをうむことを理想とし、グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、空間デザイン、ブランドイメージのクリエイティブディレクション、展覧会の企画、会場構成、書籍の編纂など分野を横断的に活動を行う。 主な仕事として、東京国立近代美術館のシンボルマーク、VI計画。NTTドコモの携帯電話「F702iD 所作」プロダクトデザイン、トータルディレクション。「SHISEIDO MEN」「IPSA」など化粧品のデザイン。資生堂「qiora」のトータルディレクション、New York shop デザイン。銀座ハウス オブ シセイドウの「アーカイブテーブル」デザイン。展覧会「時代のアイコン」展、「デザインの理念と実践」展の企画、構成、会場デザイン、同タイトル書籍の著作・編纂など。‘01毎日デザイン賞、IFデザイン賞、NewYork ADC賞金賞、日本パッケージデザイン賞大賞、米国建築家協会NewYork最優秀デザイン賞、東京ADC賞等国内外で受賞多数。
http://www.cdlab.jp


東京国立近代美術館シンボルマーク & VI計画 1
NTTドコモ「F702iD 所作」 1
資生堂 qioraブランディング 1
SHISEIDO MEN 1
資生堂パルファム「vocalise」 1
カレンダー 「wave motion」 1
紙くず箱 1
白い紙「ルミネッセンス」の開発ディレクション 1