日韓映像プロジェクト展「ECHOGRAPHY」

日韓映像プロジェクト展「ECHOGRAPHY」

京都にある、Lumen galleryとHRDファインアートの2会場にて、韓国と日本の映像作家3名によるグループ展「ECHOGRAPHY(エコーグラフィー)」が開催される。

本展は、韓国文化芸術委員会(Arts Council Korea)の助成のもと、韓国人インディペンデントキュレーター、イム・ボラム(Boram Lim)のキュレーションにより企画構成。アン・コンヒョン(Kearnhyung Ahn)とジョン・ジイン(Jiin Juen)の2名の韓国人映像作家に加え、熊本在住の映像作家、岡松トモキの参加により、日韓文化交流も視野に入れた国際展となる。

本来は本年5月に熊本市のギャラリーADOにて開催予定だったものだが、4月中旬に発生した熊本地震の影響で会場の使用が不可能となり、代替地として京都での開催が急遽決定した。

「エコーグラフィー」とは、本来は超音波の反射によって体内の状態を可視化する「超音波診断法」を指す医学用語だが、フランスの現代哲学者ジャック・デリダはこれを「目に見えないものの本質を共鳴や反響から探り当てる」という拡張的な意味で用いた。本展は、この拡張的な意味における「エコーグラフィー」をキーワードに、映像作品において不可視な背景情報が持つ意味や役割について問いかける展覧会となる。さらに、映像媒体における観者(人間)とイメージや映写環境との間の相互作用、そこに生まれる〈エコー〉(反響・共鳴)にも目を向けている。

本展は、映像作品の背後に隠された不可視な〈現実〉の反響や共鳴を感じ取ることを〈エコーグラフィー〉という言葉に託し、またさらに映像作品を通じて日本と韓国という2つの国の間に生まれる〈エコーグラフィー〉にも注目を誘う展覧会となる。

※詳細は公式サイトを参照

開催期間 2016/06/28(火)~2016/07/03(日)
※イベント会期は終了しました
時間 Lumen gallery(13:00~19:30)/HRDファインアート(11:00~18:00)
休館日 会期中無休
入場料 無料
参加アーティスト アン・コンヒョン、ジョン・ジイン、岡松トモキ
会場
  • Lumen gallery/HRDファインアート
  • Lumen gallery(京都市下京区麸屋町通五条上る下鱗形町543 有隣文化会館2F)/HRDファインアート(京都市上京区上御霊竪町494-1)
会場電話番号 090-9015-6087
会場URL http://www.lumen-gallery.com
詳細URL http://www.hrdfineart.com/exb-echography16.html