竹岡雄二 台座から空間へ
Photograph by Achim Kukulies, Düsseldorf/埼玉県立近代美術館に出品
© Yuji Takeoka, courtesy of WAKO WORKS OF ART
作品を「つくること」ではなく、「見せること」に視点を置くならば、果たして芸術はどのように浮かび上がってくるのだろうか。この問いをめぐって制作を続けてきたのが、国際的な舞台で活躍するドイツ在住の美術家、竹岡雄二(1946-)である。
彫刻を学んだ竹岡は、作品を「見せる」際に必要となる台座の存在に注目し、台座そのものをモチーフとする制作に着手する。厳選された素材や形、色彩によって制作された台座は、私たちの視線を誘いこむ彫刻的な姿をまとった作品としてあらわれる。その後、ガラスケース、ショーケース、棚など、陳列するための仕組みをモチーフとした作品に加え、陳列のための空間に眼を向けた制作を手掛けていく。こうして「見せること」を探るために台座から始まった問いかけは、展示される空間・場所・環境へと拡がっていく。
本展では、約30年間のドイツでの活動を20点あまりの代表作で振り返る。さらに「見せる」という観点から、竹岡が独自のコンセプトで遠山記念館所蔵の伝統的な美術品を選び、埼玉県立近代美術館において展示を行う。これまでの活動を回顧するだけでなく、作者が新たな試みに挑む展覧会である。
※本展は遠山記念館で同時開催される(遠山記念館の観覧は別途料金がかかります)
【関連イベント】
●アーティスト・トーク「竹岡雄二氏に聞く」
聞き手:建畠晢 (当館館長)
日時:7月9日(土) 15:00~16:30(開場は30分前)
場所:2階講堂
定員:100名(当日先着順)
費用:無料
●担当学芸員によるギャラリー・トーク
日時:7月30日(土) 15:00~16:00
場所:2階展示室
※企画展観覧料が必要
●キュレーターズ・トーク、ノーカット版
日時:8月21日(日) 13:00~16:30(開場は30分前、出入自由・休憩有)
場所:2階講堂
定員:100名(当日先着順)
費用:無料
| 開催期間 |
2016/07/09(土)~2016/09/04(日) ※イベント会期は終了しました
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|---|---|
| 時間 | 10:00~17:30(入場は閉館30分前まで) |
| 休館日 | 月曜日(ただし、7/18は開館) |
| 入場料 | 一般1,000円/大高生800円/中学生以下・障害者手帳をご提示の方(付き添いの方1名を含む)は無料 |
| 参加アーティスト | 竹岡雄二 |
| 会場 |
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| 会場電話番号 | 048-824-0111 |
| 会場URL | http://www.pref.spec.ed.jp/momas/ |
| 詳細URL | http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=333 |




