中沢研展

足 2016 Painted wood, steel 足 2016 Painted wood, steel

中沢研は1970年東京都生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻を修了。針金やテグスなど視覚的ヴォリュームが希薄な素材を用い、展示空間に呼応したインスタレーションを制作する作家として国内外で高い評価を得ている。

本展では「足」と題された新作インスタレーションを発表。長さ1mほどの木の棒と鉄材を組み合わせた、ほぼ同型のオブジェが47体、ゆるやかな規則性を持って空間に配置されている。淡いグレーにペイントされた廃材のような木の棒が、2組もしくは3組のコの字型の鉄材が高さ30cmの位置で支えており、これがオブジェの基本単位となっている。

近年の作品にたびたび登場するコの字型の鉄材は、観る者によって人型(ひとがた)を想起させる。「人型」という意識を持って作品と向き合えば、さまざまなイメージが頭に浮かんでくるだろう。また、水平方向に配置された木の棒に視点を移してみると、たちまち違う景色が立ち現れてくる。

一つ一つ綿密につくられたオブジェ、実はそれ自体は意味を持っていない。中沢にとって重要なのは、オブジェがそこに置かれることによって変容する空間であり、そしてまた変化する人の意識だ。中沢が提示する新たな空間を体験していただきたい。

開催期間 2016/06/07(火)~2016/08/06(土)
※イベント会期は終了しました
時間 11:00~19:00
休館日 日・月・祝日
入場料 無料
会場
  • アンドーギャラリー
  • 東京都江東区平野3-3-6
会場電話番号 03-5620-2165
会場URL http://www.andogallery.co.jp
詳細URL http://www.andogallery.co.jp/jp/gallery/exhibition/current/