コスチュームアクセサリーとして、オリジナリティあふれる花飾りを制作し続けるアトリエ染花。設立35周年を記念し、スパイラルガーデンにて作品展を開催する。新たな表現方法に挑んだ新作に、35年間で制作された花飾りを加えて過去・現在・未来へと続く、約100点の花飾り作品を公開。

アトリエ染花は、“モードの小道具“としてのコスチュームアクセサリーの重要性を信じ、1981年に設立された。当時の日本でコサージュは“服の付属品”程度の認識だったが、アトリエ染花はその地位の向上のため、クオリティとオリジナリティにこだわった花飾りを生み出し続けてきた。10種の原色染料を絶妙な配合によって無限な色彩に変え、白い布を染め、手仕事により立体的な造形に仕立て上げる——日本人の感性によってつくられるアトリエ染花の花飾りは、多くのファッションデザイナーに支持され、80年代から今日にいたるまでファッション業界を陰から支えている。

タイトルの“Repetition”（レペティション）は“繰りかえし”という意味。軸となる設立当初から持ち続けているクリエーションへの想いをぶれさせず、更に深く、未来に向かって極めていくことを意味している。本展は、“作る”ことへの価値観が多様化している現代において、作り手が純粋な創造力を持って真摯にクリエーションを繰りかえすことで深化・進化していく姿を示そうとするものであり、35年間の月日で紡いできた技法や感性、想いを会場全体に溢れさせ、見る人にクリエーションの素晴らしさを感じていただける内容となっている。

※花飾り教室特別講習同時開催（詳細は公式サイトを参照）