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イサム・ノグチとモエレ沼公園
世界的芸術家の悲願の遺作に挑んだ設計チーム、17年の舞台裏
「空がすごく広い。ここにはフォルムが必要です。これは僕のやるべき仕事です」と、彫刻家イサム・ノグチは、長靴に履き替えるとモエレの残雪の中を歩き出しました。1988年3月30日のことです。イサムはその後、三度にわたりモエレを訪れ、自らが半世紀以上前に構想した「彫刻としての公園」を実現するための図面を描き、模型を何度も手直ししました。(まえがきより)
しかし、イサム・ノグチは完成を見ることなく、1988年暮れ、ニューヨークの病院で亡くなり、残されたのは数枚の全体図面と模型だけ。続行も危ぶまれたモエレ沼公園計画は、設計チームが引き継ぎ17年後に完成した。
ゴミの埋立地が「大地の彫刻」に変貌した軌跡を設計統括を担当した建築家とランドスケープデザイナーが明かす。残された僅かな図面を頼りにそのコンセプトは如何に読み解かれ実現されたのか?初めて明らかになるその舞台裏。
【目次】
- まえがき
 - Chapter1 中止か続行か?──最初の決断
 - Chapter2 イサムのコンセプトを読む
 - Chapter3 設計チームの働き
 - Chapter4 水辺を創る、山を築く
 - Chapter5 建築とモニュメント
 - Chapter6 公園をつくり続ける
 - あとがき
 - モエレ沼公園建設プロジェクト 年表
 - 参考文献
 
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