ユーザー目線でモノづくりを推進する国際コンペティション「コクヨデザインアワード」
2014/02/12 UPDATE
Vol.1チャレンジするデザイナーと共に、進化を続けるデザインコンペ
2002年の開催から今年で11回目を数える「コクヨデザインアワード」。文具と家具を対象とする、日本を代表する定番のデザインコンペティションとして知られている。その特徴の一つが受賞作品の商品化だ。ただし、主催者がメーカーだからといって商品化が簡単なわけではない。1回目の受賞作品から複数の商品化を実現し、結果「カドケシ(消しゴム)」という特大ヒットまで生み出したことは、主催者の本気度の現れであり、快挙といえる。
偉大な実績は良くも悪くも後続に多大な影響を与える。コクヨデザインアワードの10年以上に渡る歴史。それは、前回までの自身を越えるべく、参加者同様にチャレンジを続けてきた主催者自身の歩みでもある。毎年、話題を呼ぶテーマ設定。様々な分野から集まる著名な外部審査員。商品化の実績。こうした外から分かる事柄だけでなく、一つひとつの作品と誠実に向かい合うことを念頭においた運営方法と、その地道な改善など、このデザインコンペティション自体がクリエイティブなプロジェクトとして常に前進を志向している。
丁寧な審査過程にも定評がある。まず、A3一枚のプレゼンテーションシートを、社内関係者と外部の審査員で一点ずつじっくり確認。選抜されたファイナリストは審査員へ直接プレゼンテーションする最終審査に挑む(2013年の場合)。さらに、表彰式の後に開催される審査員のトークショーでは、入選作について各審査員から生のコメントを聞くことができる。選外になった場合でも、プレゼンテーションのあり方や新たなデザインについて考えを深めることができるので、参考になるという声が多い。学校の課題や、仕事のプレゼンとは異なる、得難い経験になるようだ。受賞者にとっては、入社、転職、独立など人生の重要なきっかけとなり、今や、プロダクト分野の登竜門として、デザイナーに刺激を与え続けているコンペティションだ。
コクヨデザインアワード商品化実績
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