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ミラノ - Life is design -
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第18回 (2)
ミラノの最新事情より ─ スカラ座の改修 ─





スカラ座のオープニングの前からヴィトーリオ・エマニュエーレⅡ世のガレリア中央で、その改修の様子を展示していた。毎年スワロフスキーのクリスタルのオーナメントが輝いている大きなクリスマスツリーのすぐ横、そしてプラダの本店、ルイヴィトンのお店の前である。えんじというか深い赤の外観をかたどったパネルの中には、改修された様々な部分が展示されていた。ヴェネチアンスタイルの床、ドア、オーナメントの数々、劇場のドレープ、客席の椅子、布等が実際に展示され、見られるようになっている。また改修途中の工事の様子などもパネル展示され、ビデオではそれぞれの改修の工程やエピソードが流れていた。クリスマスシ−ズンということもあり、多くの買い物客が足を止めていた 【 写真 8〜16 】 。ガレリアの中のこのような展示がミラノでは多く行われており、気軽に一般の人も立ち寄り見ることが出来る。オペラは気軽にはなかなか行けないものだが、こんな展示会なら子供連れでも買い物途中に足を止めることが出来る。内部の装飾品等が修復前と2004年改修後と同時に並べてあり、断片だけでもスカラ座の中を想像することが出来るであろう。

オペラ好きな人には憧れの劇場であるスカラ座。この私もイタリアに来た初めての年にお登りさん気分で一度だけスカラ座でオペラを見たことがある。残念ながらそのオペラはロシアの劇団が行っていたもので、しかもロシア語。内容が良く分からず、その雰囲気にすっかり飲まれていたように思う。ただ素晴らしいオーケストラの演奏に聞きほれて、非日常の空間に暫し酔っていたのだけは今も覚えている。当のミラノ・スカラ座の劇団は、日本公演の真っ最中だったと記憶している。今回の改修で舞台装置の音響は完璧になったということだから、オペラを見に行かれる方は是非その最高と賞賛される音響と、新生スカラ座の素晴らしき舞台内部を是非お楽しみいただきたい。オペラを鑑賞される時は、御覧になる題目の少々の勉強をお忘れなく。







ビットーリオ・エマヌエーレⅡ世のガレリア中央に設置されたミニスカラ座。
【 8 】 ビットーリオ・エマヌエーレⅡ世のガレリア中央に設置されたミニスカラ座。

【 9 】 スカラ座の展示の脇にはスワロフスキーのオーナメントが施されたクリスマスツリーが。ここ数年のクリスマスに欠かせないツリーとなっている。

(注:写真10〜16の映像のなかに点があるのはツリーのライトの映り込みです。)



【 10 】 展示されているスカラ座の修復された飾り部分。
【 11 】 ドアの修復のサンプル。
【 12 】 壁部分の修復が詳しく。
【 13 】 スワロフスキーのスカラ座のリニューアルオープンの記念モデル。
【 14 】 ビロード地のタペストリー。
【 15 】 スカラ座の客席の椅子スケッチ。
【 16 】 張り替えられたヴェネチアンスタイルの床の部分。
【 17 】 特徴的な楕円形のオフィス部分。
【展示パネルより】
【 18 】 上空から見たオフィス部分工事の様子。
【展示パネルより】
【 19 】 工事の1シーン。奥に見えるのがミラノのドゥオモ。
【展示パネルより】
【 20 】 スカラ座の舞台を正面に見る。
【展示パネルより】
【 21 】 展示スペースには改修の工事の工程などがビデオで放映。



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