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このコーナーでもお馴染みになった家庭用品の見本市、Macef(マチェフ)の展示会場を訪れた。今回は1月30日〜2月2日までの4日間、ミラノの見本市会場で開かれた。期待半分、不安半分で初日と最終日に会場を訪れた。というのも、年に2回開催されるマチェフは前回の春の見本市から半年しか経っていないため、新しいもの巡り合える事に乏しい場合が多いからである。
今回は新鮮なデザインというより、幾つかの嬉しい発見に出会うことが出来た。会場の中に特設ブースを設けたAlessi(アレッシィ)社の隣、21号館の中にOSAKA DESIGN FORUM主催の『FUTURE from OSAKA』という名の特設コーナーを発見したのである 【 写真 1〜4 】 。赤と白のはっきりした色使いのブースである。どこかで見たことがあると思いきや、大阪の企業の製品が会場の一角に姿を現していた。関西出身の私にとって、海外で関西のものに出会えたり、関西弁で話す人に会ったり、関西のグループが頑張っていたりするとなぜか不思議と嬉しくなるのである。日本を離れていると同郷というのがそれだけで嬉しく思うのである(他が嫌いというわけではないのでくれぐれも誤解のないように)。
Sharpの『Aquos、LCDテレビ』、Kokuyoの『カドケシ』、Zojirushiの『炊飯器』、Sozoの『Toy』、Moguの『クッション』、Apricaの『チャイルドシート』と、合計6社のデザインが見本市の中にお目見えしていた。アートディレクションは喜多俊之氏が担当されているとのことで、ブースの色使いにも納得した。「大阪からデザインを発信しよう!」というのがこのテーマなのであろう。このマチェフと、来月(2月)のフランクフルトのAmbiente(アンビエンテ)、そして4月のミラノのSalone(サローネ)にも出展が決まっているという。残念ながら会場の案内役のイタリア人女性は、展示の趣旨などをよく理解していなかったようで、説明を求めたがあっさりと断られてしまった。パンフレットなどもなかったため、日本の製品を知らない来場者にとっては展示されているものの情報を得るのが難しく、そのことが少々残念に思う。サローネでは違った形でのアピールが見られることを期待したい。

【 3 】
『Future from OSAKA』の展示より。moguクッション
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【 4 】
『Future from OSAKA』の展示より。コクヨのケシゴム「カドケシ」。
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