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今回お届けするのは、A.T.L.Ha(Associazione Tempo Libero Handicappati)という団体が12月2日〜6日までガレリアで行った展覧会「...respiri(呼吸・吐息)...」です 【写真 1】 。
この展示会の趣旨を、A.T.L.HaのディレクターLino Brundu氏とアートディレクターのYuki Konsyo氏、両名のコンセプトを転記して説明致します。
まず、ディレクターであるLino Brundu氏のコンセプトをご紹介します。
“ヨーロッパの身体障害者年を機会に、12月3日をヨーロッパ身体障害者の権利の日に定めました。その日に私達は、現代のアーティストの創造性や感性と共に、身体障害者の世界感を広げていきたいと思っています。‘...respiri(呼吸・吐息)...’展は、身体的障害と共に人生を楽しく生きようとする人達の経験、想像力、感覚などを作品を通じて、社会を動かしていくことがねらいです。「違い」の障害に立ち向かい、それを打ち壊すために、心と感情の多様なニュアンスを伝える催しです。一人一人が人生について疑問を持ち、熟孝する機会になることを期待しています。”
続いて、アートディレクターのYuki Konsyo氏によるコンセプトです。
“A.T.L.Haのもと、一つの展示会が開かれます。‘ハンディキャップ’という言葉について考えてみます。それは、誰に対しての呼び名であるのか? 例えば、どのような事がハンディとみなされるのか? 私は何も障害を持っていないのだろうか?
次々に生まれる疑問の中で出てきた答えは、この世の中は多数派と少数派があるという事でした。多数派が作り上げるこの世の中で、少数派がどんな問題を抱え、どんな思いで過ごしてきたか?‘近年まで障害を持った彼らは、家に閉じこもらざるを得ない状況にあり、可能性を持つことも許されずに過ごしてきた’と言う事実があります。
多数派だと思いこんでいる多くの人達がいます。自分は少数派だと悲しむ人達もいます。私はこんな人達に伝えたいと思います。この作品の前では、あなた達は何も違わないのだということを。
私達がつくり出したアートの前ではみなが同じ感動を味わうことが出来ます。そんな展示会が、‘...respiri(呼吸・吐息)...’なのです。” 【写真 2〜3】
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