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第20回 (3)
Macef(2003秋)




しかし、今回会場をまわって見ていても、ぱっとしない気がしました。それは毎回見ていて新鮮味が無くなったと言うことではなく、どこを見ても似たような物に見えました。実際にはご紹介したものなど新しい商品もありましたが、それでも物足りなさを感じました。
そこで、今回はちょっと視点を変えて、お客の意見を身近に感じているバイヤーや店舗の人たちが、どこに目をつけているかを観察してみました。
会場は大まかに「Modern&Desin」「Gift」「Table ware」「Huose decoration」「Bijoux」「Asian」というように分かれており、それらの会場の活気や、人の入りを見てみました。その中で一番活気があり、人が多くいたように感じた会場は「House Decoration」の中のStile Etnico(民族スタイル)の会場でした。もちろん「Modern & Design」の会場も人はたくさんいましたが、活気と言う点では Stile Etnico の方があるように感じました。 【写真12〜15】

このことを少し私なりに考察してみますと、もう消費者はモダンデザインに対してある種の抵抗力が出来てたのではないか? と思うのです。これはいつの時代でも起こることだと思うのですが、ひとつのスタイルが飽和してしまい、それに対局する物を求める、ということではないかと思うのです。これはデザインの歴史を見ても、よく繰り返されていることで証明されています。
また別の表現するならば“もうそれにはお腹が一杯で、他のものを食べたい”ということだと思います。しかし問題なのは、ここでなぜ民族スタイルなのか? という点です。単にモダンに対極するものが民族スタイルだとは考えにくいでしょう。これは、反グローバル的な出来事なのか? 工業生産された洗練された画一的なものに対する反発なのか? 物作りをする上で従来行われていた手と目と人が感じていた物を効率化をする上での省略による弊害なのか? それとも単に時代が新たな方向に行く過渡期なのか?

色々予想が出来ますが、デザインは時代、ユーザー、技術、デザイナーの先見力など多くの要素が絡み出来あがっていくものだと感じずにいられませんでした。皆さんはこの動向をどうご覧になりますか?









【12】


【13】 (Stille etnico)


【14】 (table ware)


【15】 (modern & Design)




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