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プロフェッショナルなデザイナーの育成を目指す本学の教育は、デザインの現場を意識し極めて実践的でチャレンジすることを重要視している。
1、2年次ではデザイン科3専攻にまたがる共通の課題や基礎造形の習得と幅広い表現力を身につけることを目標に共通造形センターの課題が用意されている。3、4年次では制作と理論構築をとおして専門領域について学ぶ。また、大学院・修士課程では専門領域を主体としながらも関連領域との関係を考察する。
その集大成となる卒業・修了制作は、自らテーマを設定し、社会に向けて提案するものとして大変重要なものとして位置づけられる。
今年の卒業作品の傾向や特徴
今回の卒業・修了制作展は2004年10月にオープンした金沢21世紀美術館で開催された。全体に白を基調とし透明感ある建物の中に、学生たちの個性溢れる作品が並べられた。作品のテーマは学生の興味や時代性、社会性、地域性などの観点から考察し決定される。主張を持つそれぞれの作品が会場を訪れた人々にメッセージを送っていた。
※デザイン科を中心に構成されています。
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<学部・学科構成>
○美術工芸学部
・デザイン科
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・視覚デザイン
これだけ多種多彩な創造的個性と作品のクオリティがみごとに揃った年は珍しい。
平面、立体、写真、デジタル、映像とメディアはバラバラだが、それぞれ「アイデア」を重視したもの、「表現」を追い求めたもの、その両方を追求したものなど変化に富み、まさに百花繚乱の趣がある。
・製品デザイン
モデル制作と使用実験を繰り返し、次第に造形や素材、機能性が改良されていく。学生の思いが作品の「かたち」となって表れたといえる。家具や医療器具、オーディオ、園芸用品、情報機器、災害用品など多岐にわたる提案があった。
・環境デザイン
これまでで最も多様なテーマが出ていたと思われる。その例として、雨を視覚的に利用した装置の提案や実際の使用を想定したインテリア照明、パーティションの提案等、直に触れて感じられる作品が加わったことである。これらの作品により、リアルなイメージを来館者に伝えることに成功していると共に建築、インテリア、ディスプレイ等の作品との相乗効果が出ていた。
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