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文化女子大学

建築家吉田五十八の
住宅作品に関する一考察
— 「客間」の木割分析を中心に —

藤原佳代
住環境学科 建築デザインコース

吉田五十八は、近代住宅史上最も重要な人物の一人である。しかしながら、彼の実作品を通しての分析は殆どされていない。そこで本研究では、吉田の住宅作品の「客間」の床の間部分に注目して近代数寄屋の確立過程を辿った。その結果、吉田の近代数寄屋の完成期は昭和11年と称されてきたが、部位を省略していく彼の手法に基づけば、最小限の部位からなる昭和32年以降の作品を完成期と考えるべきとの結論に至った。
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