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昨年に引き続き、様々な素材を使った新作ラインナップでこれまでのプラスチック素材路線から大きく脱却、また展示ブースについてはメインカラーを黒に統一した高級感のあるデザイン(会場ブースデザインはStefano Giovannoni)で、よりブランドイメージ改革を加速させたように感じた。
特にSteelWoodに始まった異素材同士を掛け合わせたプロダクトが、今回発表の新作には多数見られた。またファブリック素材も意欲的に取り入れられ、これまでより使用感を重視したチェアが発表されている。
昨年に比べブース展開を縮小し、新作発表を抑えているファニチュアブランドが見られる中、MAGISにおいてはブースも2倍近くの大きさになり、多くの新作を発表。
展示ブースのデザイン性もさることながら、昨年よりさらに個性の強い新作が並び、来訪者の注目を浴びていた。
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【3 / 4】 今回発表の新作の中で最も注目を浴びていたシリーズの1つ。
中でも象徴的なスツールは、非常に奇抜なデザインである。360°という名前があらわす通り、座り方を特定しない形状は、Grcicの「椅子とはもっと自由なものである」というコンセプトのもとデザインされた。
ウレタンを使用した座部の柔らかな質感は見た目以上に座り心地が良く、インパクトの強さと斬新なカラーリングは先進的なオフィスのミーティングルームや移動作業の多い美容師用のスツールなどで活躍しそう。
*Grcic自身も非常に気に入っており、初日〜3日目まで多くの時間を割いて宣伝していました。
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【5 / 6】 プラスチックとウッドを使った新しい試みのテーブル&チェアのシリーズ。
同じく異素材を掛け合わせたSteelWoodとはまた違い、ベースとなるシンプルな木の感触は独特の透明感と軽量感がある。Jasperの作品らしくポップで、カラーリングも5色展開と豊富な上、ポリカーボネイトのスケルトンの発色がとても美しい。
またテーブルの脚部にワンポイントデザインされている同色のプラスチックパーツも特徴的である。
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【7】 Flowerはその名の通り花をイメージコンセプトにデザインされたチェア。
座面にはかなり厚みのあるクッションが採用されており、座り心地は非常に快適である。一見復刻版とも思えるどこか懐かしく高級感溢れるデザインには、最新のポリカーボネイト成型技術が使われている。
【8】
ElyseeはPierre Paulin独特の美しいフォルムのシェルフで、積み重ねることで自由自在にサイズを調整することが出来る。素材はウッド。
*1960年代タンチェア、リボンチェアなど布を採用したファニチュアで一世を風靡し、現在では伝説的なデザイナーの同氏のデザインということも大きな注目を集めていた。
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【9】 今回MAGISにデザイナーとして初めて参加した北欧の巨匠Oiva Toikkaは、彼の代名詞とも言える鳥をモチーフにキッズチェアDodoを発表。ポップなカラーリングと丸みを帯びた優しい形状は、もともとフェミニンなデザインで知られるToikkaの想像力が見事に子どものために発揮されている。
【10】 また同時に発表されたParadiseTreeは、MAGISにとって初の子供用コートハンガー。カラー別に分けられた5つのパーツは回転可能で「パラダイス」の名前の由来になっている。
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