JDN / 2009 ミラノサローネ特集荒木宏枝　レポート


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ミラノサローネ特集2009 トップページ > 荒木宏枝レポート	出展者一覧 / バックナンバー

	荒木宏枝 Hiroe Araki
フリーランスのプロダクトデザイナー。千葉工業大学・工業デザイン科卒業後、イタリアに渡る。 2006年、Istituto Europeo del Designのプロダクトコース修了。現在は主にCandy Hoover Groupのデザインセンターでコラボレーターとして勤務。ミラノ在住。 http://www.arakitalia.com

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年々、フィエラ本会場・フォーリサローネ共に規模が拡大しているミラノサローネの中でも、特に発展目覚しいトルトーナ地区。家具メーカーはもちろんのこと、そのほかの業種、テキスタルやマテリアルを扱うメーカーも、プロモーションの場として積極的に参入している。来場者の絞込みと情報獲得にもかなりシビアになって来ていて、名刺と引き換えでないと入場すらできない展示も珍しくない。

【ZONA TORTONA】入場にパスを設けたり、自転車のレンタルを始めたりと、活動がずいぶん商業的になってきた主催団体の”ZONA TORTONA “。TOYOTA のIQもロゴシールを付けて走り回っていました。


【Esterni】路上の至るところに展示されている企画、その名も”Esterni (屋外)“。展示品はアトラクション的な作品からオブジェまで様々。	【Esterni】真ん中の仕切りを押し合って、部屋の間取りの広さを決めるという、中々にシビア？な作品。単純なのに、周りには人だかりができるほどの人気。	【Esterni】室内エクササイズと思いきや・・・。	【Esterni】自家発電の提案でした。5分漕げば、電球1時間分の電気が発電できるそう。電気の有り難味が良く分かります。

【OMBRELLO】道を歩いていて、ふと目に留まった小さな展示。スペースは非常に狭いのですが、作品の傘を使ったディスプレイが目を引きます。	【OMBRELLO】この傘、壊れた後は布を点線通りに切り取ると、ショッパーなどとして二次利用が可能。実用性はともかく、可愛い！欲しい！！と思わせるのが面白いところ。二人の女性デザイナー、ALICE BERTOLAと BARBARA CIVILINIによるデザイン。	【Hotel NHOW】トルトーナ地区の新しい見所となりつつあるデザインホテル”NHOW”。ホテルの至る所で、様々な展示が行われていました。	【Hotel NHOW】1階のメインフロアーを占めていたのはAqua Creationsの展示。個人の参加者の中には、ホテルの部屋の一室を借りて会場にする者も。

【Super Studio13】SUPER STUDIO PIU’ができるまで、トルトーナのメイン会場だったSuper Studio13。より学園祭に近い雰囲気です。	【Ciclotte】会場内で一番印象深かった、Luca Schieppatiデザインの一輪車、”Ciclotte”。すでに来年の販売開始が決まっているそうです。	【HHD- HOLIDAY HOMES DESIGN】スタジオの野外スペースで展示が行われていた、生活を楽しむ住環境の提案。コンセプトは”MORE WITH LESS”。	【Camparisoda REDesign】毎年デザインが楽しみなカンパリのスタンド。試飲もできるので、小休憩には持って来いなのですが、少々落ち着かないのが難点。

【SUPER STUDIO PIU’】トルトーナ地区のメイン会場、SUPER STUDIO PIU’。屋上に毎年鎮座していたマスコットのBRUCO(芋虫)は一体何処に行ったのでしょう？	【David Trubridge】David Trubridge デザインの全長2メートルを超す巨大なライト“KETE”。それぞれ異なる素材から作られた3つのライトのコンセプトは、ニュージーランドのマオリの伝承から着想を得たそう。	【ARIK BEN SIMHON】昨年は旧メイン会場のSUPER STUDIO13で出展していたARIK BEN SIMHONがSUPER STUDIO PIU’に進出。	【ARIK BEN SIMHON】近未来的なフォームと硬質な素材感が特徴的。宇宙服のようなソファは迫力があります。

【FOSCARINI】FOSCARINIの会場から。右のランプは樹脂の中で繊維を編み込んで成形された、 Marc Sadlerの”Tress”。	【FOSCARINI】鏡を利用した、万華鏡のようなインスタレーション。FOSCARINIに限らず、今年は映像を多用した展示が数多く見られました。	【moooi】今年はSUPER STUDIOの少々奥まった場所でエキシビジョンを行ったmoooi。写真はRaimond Puts in association with OX-idの”raimond”、球体の層が電極ごとに分かれていて、電球で接続されているという構造。シンプル且つ繊細な構造を活かした、ダイナミックな造形が面白い作品。ちなみに感電の心配はないそうです。	【moooi】例年に比べてまったくの新作は少なめだった今年、前記の”raimond”や写真のFRESHWEST デザイン、“brave new world lamp”のような構造で見せる新作をmoooiが発表したのは興味深いところ。