建築家の内藤 廣氏と、グラフィックデザイナーの廣村正彰氏らの発案で設立された「Japan Creative」は、日本人がもつ優れた美意識や、伝統に根ざした技術を、今という時代の文脈に沿って新たに発信するプロジェクト。

2012年4月のミラノサローネでは、「ジャパンクリエイティブ展」が開催された。ここでは日本の若手デザイナーの的確なリサーチ＆開発のもと、日本の作り手と海外デザイナーがコラボレーションを行い、魅力的な作品をデザインした。

本書では、日本のものづくりに備わっている魅力や、その根本にある精神性などについて、各界の識者が執筆。また各種の産業を代表する6つのマニュファクチャーの紹介と、現在の取り組みを通して、日本のものづくりに秘められた力と可能性を伝えている。

序文：Japan Creativeという挑戦
内藤 廣 建築家

●日本の創造性を読み解く-9人の識者の言葉
リー・エデルコート　
廣村正彰
猪子寿之
川上典李子
川島蓉子
隈 研吾
松本圭介
南條史生
立川裕大

●日本のつくり手を訪ねる-創造性の源泉にあるもの
[鋳物] 及源鋳造/ジャスパー・モリソン
[木工] ヒノキ工芸/ピーター・マリゴールド
[有機EL] パイオニア/ポール・コクセッジ
[ガラス]三保谷硝子店/ヨンギュウ・ユー
[陶磁器] 幸兵衛窯/インガ・センペ
[カーボンファイバー複合材] 童夢カーボンマジック/ナチョ・カーボネル

■リサーチ＆プロダクト開発
田渕智也（office for creation）
倉本　仁（JIN KURAMOTO STUDIO）
角田陽太（YOTA KAKUDA DESIGN）