伊東豊雄氏による多摩美術大学附属図書館や、藤本壮介氏による武蔵野美術大学図書館など、近年は著名建築家が手掛ける図書館建築が話題となっているが、図書館の魅力を語るうえでは、建築物として以外にも様々な観点が挙げられる。

本書は、東京にある様々な図書館をテーマ別に紹介した一冊。

歴史ある建築物を誇りその存在自体が重厚なもの、日本中の知を集めた蔵書を持つもの、文学や暮らし、食など専 門分野の特化したものなど、大きな特色があり、その場所にわざわざ訪れたい、そんな図書館を紹介している。

【内容】
PART1： 歴史を感じる図書館
国立国会図書館 国際子ども図書館／早稲田大学坪内博士記念演劇博物館／東京大学総合図書館／東京日仏学院メディアテークほか

PART2： アートな図書館
多摩美術大学図書館（八王子キャンパス）／東京藝術大学 附属図書館／東京都写真美術館 図書館／東京都国立近代美術館フィルムセンター 図書館　ほか

PART3： コミュニケーションが生まれる図書館
千代田区立日比谷図書館文化館／まち塾＠まちライブラリー／ひと・まち・情報 創造館／武蔵野プレイス

PART4： 新しい世界と出会う、専門図書館
紙の博物館 図書館／現代マンガ図書館 〈内記コレクション〉／味の素食の文化センター／食の文化ライブラリー／切手の博物館 図書館　ほか

PART5 ： もっと本を深く知る図書館
大宅壮一文庫／東洋文庫／都立多摩図書館／東京マガジンバンク／国立国会図書館

エッセイ・コラム
堀江敏幸、華恵、いしいしんじによる書き下ろし図書館エッセイのほか、コラム「もっと図書館を知るための用語集」、「図書館紀行を楽しくする5つのお話」も収録。
・瑞々しい異国　文：堀江敏幸
・図書館の思い出　語り：華恵
・桃色の光　文：いしいしんじ