世界で最初の電卓は、英国のBell Punch社が1962年に発売した「Anita Mk 8」といわれている。電卓生誕50周年を記念した書籍「電卓のデザイン」が発売中だ。

世界初の電卓から、最新の電卓まで選りすぐりのコレクション200台以上が、144ページオールカラーで掲載されている。

【収録電卓の一部】
ニューヨーク近代美術館収蔵の芸術的電卓「DIVISUMMA18」/世界最初のデスクトップ電卓「ANITA Mk8」/低価格化を一気に実現した日本製記念碑的ポケット電卓「カシオミニ」/フランスLEXONの超先進的流線型シルバー電卓「ZERO25(LC25)」/なぜかソロバンと電卓が合体したシャープの「ソロカル」(電卓に不慣れだった人々は当時、付属ソロバンで再度検算していました)/なぜかボタンを押すためのペンが付属したビジコンのLE-120A(小型化に不慣れだった人々は当時、小さすぎてこれじゃ押せない、と不安でした)/星電器のペン型電卓「calcupen」/最初期の太陽電池式電卓たち/アルゼンチン、香港、旧ソビエトなどの海外電卓 など

【目次】
第1章 ART (MoMAパーマネントコレクション、グッドデザイン賞受賞電卓)
第2章 TECHNOLOGY(ヴィンテージ・デスクトップ電卓)
第3章 RETRO(ヴィンテージ・ポケット電卓)
第4章 COMBINATION(複合電卓)
第5章 FUTURE(モダンデザイン電卓)
第6章 FUN(ノベルティ、キャラクター電卓)

【著者プロフィール】
大崎眞一郎
電卓蒐集、研究家。1998年頃から電卓に興味を持ち、日常業務の傍ら電卓の蒐集、研究を行う。webサイト「電卓博物館」主宰。技術史的に貴重な電卓を多数所有しているが、最近はデザイン電卓や販促用のカード電卓などにも関心を持つ。蒐集した電卓の数は優に1,000を超える。