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ダグラス・ゴードンは、美術館のエントランス石段に、「Statements」というタイトルで、「この言葉を読んだ瞬間から、あなたが緑の目をした人に出会うまで。」と書き込んだ。他にもあらゆる場所に書き込まれたらしいが、この作品が意味することは考察よりはむしろ想像を誘発しようとしている。 【写真 14】
「Do your city」は、電気製品をパッキングする発砲スチロールや廃材を用いて、都市を意識した作品を、参加者が自由にその場で即興制作するという試みだ。建築家で都市計画にも携わるイオナ・フリードマンの提案で、近代美術館でもあるパレ・ド・トーキョーの列柱を利用して、次から次へと参加者から提出される作品がセッティングされていった。 【写真 15〜20】
【 15 】 「Do your city」
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【 16 】 即興で作業する家族
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【 17 】 電気製品量販店のDARTYが協賛 発泡スチロールは梱包材に利用されるもの
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【 18 】 持ち込まれた作品が係の手に渡り、壁面や列柱に展示されていく
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モード美術館でもあるガリエラにおいては、パリコレのショーを控えた滝沢直己がマルキュス・トムリンソンとコラボレーションした。一輪の花のように繊細な衣服が、つぼみから開花し、消えては再び開花するというシミュレーションのような映像だ。 【写真 21・22】
筆者にとって、今年の白夜は大人しく終了した。
協賛やスポンサーも増えて、メトロやバスも一部早朝まで運行し、特別ダイヤを実行した。シトロエン社は、主要箇所で相乗りのタクシーサービスを提供した。フランステレコムは、携帯電話用のプリペイドカード4万枚の無料配布や 自転車を無料で貸し出すなど、市民が有効に時間を利用できるように、その手助けとなる手段をあれこれと考えたようだ。もちろん、今回は各所のレストランも早朝まで営業して、特別メニューも盛り込んでいる。どんなイベントにも欠かせないサービスであるが、今後どこまで発展していくのか興味深い。 【写真 23】
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