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2008 ミラノサローネレポート
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【 桐山登士樹+西中川 京 】 ミラノサローネレポート

【 重ねて束ねて 】

吉岡徳仁氏がモロゾから発表した、花びらを何枚も重ねた椅子、カッペリーニから登場した一枚の布にプリーツやタックを沢山施して形を整えた椅子、この二つの「くしゅくしゅ椅子」には色、形、叙情性において今年のエッセンスが詰まっている。造形的な美しさと、やさしいペールカラーから醸し出されるフェミニンな印象や、手仕事で丁寧に作られるその工程が、古き良き時代のファッションのイメージに重なる。布以外にも皮革を重ねたり束ねたりする椅子やソファも多く見られ、こちらは少しハードな印象を与える。

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MOROSO/Bouquet/吉岡徳仁
「ディテールに対して緻密な目をもったクチュリエ」と表現される吉岡氏ならではの作品。この写真は白。

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cappellini/SHARPEI/Massimiliano Adami
皮膚がしわしわの犬“チャイニーズシャーペイ”がインスピレーションソース。カバーはゴブラン織。白黒のカッペリーにロゴバージョンもある。

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edra/Aguapé/Fernando & Humberto Campana
レーザーカットされた花びら(皮革)を重ねた椅子。インドのモガールの庭園の池の水音と濃密な花の香りからイメージされている。

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edra/ Sponge/Peter Traag
ランダムに皮革に皺を寄せた皮革で覆うことで新しい表情を見せている。イメージはライオンの顔。

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Poltorona Frau/ Tricot/ Dominique Perrault & Gaëlle Lauriot-Prévost
3つのクッションを革の編で束ねたソファ。変化に富んだ表情が面白い。
【 Go object! オブジェ化する家具 】

近年なかなか見ることのなかった、ユニークなフォルムの家具。
ファブオ・ノヴェンブレは、以前からジャージー・シーモアと並んでオブジェのような作品を発表していたが、
今年は特にアーティスティックな一面に光を当てた作品を発表。
特にドリアデから発表されたソファ・ディバーナには、ノヴェンブレが解釈する「創造」のメタファーを見る事ができる。


Ingo Maurer
Driade/DIVANA/Fabio Novembre
「ミースの椅子にムーアの彫刻を組み合わせたらどうなるか?」の命題のもと作られた椅子。「ダリのlipsに続くノヴェンブレのDIVANAを目指す」とのこと。

Ingo Maurer
Moroso/DO LO RES/Ron Arad
立方体のユニットからできているソファ。ユニットは高さごとに密度の異なるウレタンフォームで作られ、ソファの形に整列された後、スチールピンでプラットフォームへ固定される。



Ingo Maurer
Moroso/My Beautiful Backside/Nipa Doshi&Jonathan Levien
フォルムの異なるの背もたれとクッションが楽しめるソファ。クッションは美しいインドのファブリックに手刺繍が施されている。石のようなコロンとしたフォルムがユニーク。

Ingo Maurer
Kartell/Misses Flower Power/ Philippe Starck with Eugeni Quitllet
巨大サイズの花瓶。花瓶としての機能よりもオブジェとして存在が目立つ。



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