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2008 ミラノサローネレポート
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【 伊藤福紫 】ミラノサローネレポート


今年の展示傾向の一つに、人形に本来の服とは関係ない素材をまとわせてみせるというものが目についた。  カーテンの生地、皮、などの見せ方を考えないと、イヴェント性の強いフォーリでは足を止めてもらえない形態のものを、宙づりのマネキンに着せたり、一直線に並べたトルソーにファッションショーの様相を持たせた展示などと、遊び心と苦労が見える。 特に雨の多かったこのサローネでは、移動が困難なだけに、選択してみないと時間がなくなってしまうという悪条件の中、外装やインスタレーションの魅力が製品の魅力を引き出さない限り、足を止めることは難しい。 この戦略は単純ではあるが功を奏していた。小さな日常的うらぎりと新たな発見のミックスは様々な分野で適応されるものだ。
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