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第5回

ミラノBovisa(ボビーザ)
レポート : 佐藤 充 / 建築デザイナー 




今回は、ドゥーオモ広場の横のガレリア内にて(ミラノに来られた方ならお分かりになると思いますが、アーケードになっていて角にプラダのお店があるところです。)今、ミラノの都市計画の模型が展示されているので、それについてレポートします。





この模型の大きさは7.5m × 5m位あり、ミラノの中心ドゥーオモからボビーザまでの町並みを木模型で正確に作成してます。(写真上)

この計画は、ミラノの北西にあるBovisa(ボビーザ)という場所付近の計画です。立地的には郊外の住宅地とは言い難く、国鉄の線路も近くにあり、落ち着いた環境ではありません。また、ミラノの中心と言うには少し離れていて、人々があえて来るような特別な物もありません。このように、地理的にはかなり中途半端な場所での計画といえます。
しかし、ここには以前からミラノ工科大学の校舎(ミラノの中心にも校舎があるのですが、学科によってはボビーザと中心地とに分かれています)があり、建築学科やインダストリアルデザイン学科の学生たちが毎日通学してきています。
計画の目的は、その大学の校舎建て替えと近隣住宅地の整備と発展。ということで、大学校舎のコンペが行われました。






下にモザイクタイルが見えるようになっている。会場のあげ床。




模型で色の付いた部分が今回の開発区域。写真奥の方がミラノの中心ドゥーオモの方角。




開発区域のミラノ工科大学。色の付いている部分は全部学校。その他の所と比較してもらえば分かると思いますが、かなりの敷地を有しています。
またこの敷地は、国鉄の線路の間に挟まれた場所で、学校敷地内を線路が通過しています




学校より北側に位置してる住宅開発地域。この住居地区は、写真でも分かりますように、緑の公園部分をたくさん持っています。



模型が展示されたドゥーオモ広場横のガレリアは、ミラノ中心地です。たくさんの人が行き来して往来の激しいところで、確実に人目を引く場所です。そのような場所でこういったイベントが開かれるのは今回が初めてではなく、以前はミラノ中央駅のモニュメントのコンペの結果も発表していました。また、音楽の生演奏も行われるなど、多様なイベントが開かれる場所です。この事は、ミラノという街が芸術やデザインという物を、とても身近で、市民がふれやすいようにしている現れだと言えるでしょう。




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