ミラノサローネ特集 さまざまな企業やデザイナーの出展情報や見どころを紹介
Fritz Hansen 新作 ─ Ro™(ロオ)
目指したのはエレガントな静けさ。ハイメ・アジョンによるラウンジチェア「Ro™(ロオ)」誕生
2013/04/17
JDN編集部
Fritz Hansen(フリッツ・ハンセン)社は、世界的に活躍するスペイン人デザイナー、Jaime Hayon(ハイメ・アジョン)とともに開発に取り組んだ新作ラウンジチェア「Ro™(ロオ)」を、ミラノサローネ期間中に発表した。会場はモスコーヴァにあるフリッツ・ハンセン社のショールーム。新コレクションとともに、7つの都市をイメージした特別なRo™チェアの展示も行った。
目指したのはエレガントな静けさ
デンマーク語で「静けさ」を意味する「Ro(ロオ)」と名付けられたラウンジチェアは、日々の喧噪から離れ自分自身へと戻る時間や空間、静かに考え瞑想する機会をもたらす家具を作りたいという思いから誕生した。
フリッツ・ハンセン社とともに開発に取り組んだハイメ・アジョンは、「人の身体にインスピレーションを受けたこの椅子のフォルムを得るために、非常に長い時間をかけました。私たちは快適さと美しさの両方を求めていたのです。私のゴールは、思考と心地良さをサポートする、ほっそりとエレガントな椅子をつくることでした」と語っている。
シンプルでありながらもエレガント、包み込むようなシェル型のフォルムで、視覚的にも機能的にも静けさを感じられるデザインに仕上がった。
機能性と美しさを兼ね備えた、空間を魅了するチェア
ゆとりある1.5シーターの座面は、本やパソコンを手にくつろぐのにも快適な広さ。子どもと一緒に腰掛ければ、新たな安らぎの空間になるだろう。プライベートな時間とコミュニケーションの時間、どちらの用途も可能にする心地よいラウンジチェアだ。
カラーバリエーションは、トラディショナルカラー(ブラック、グレー、トープ)、ブライトカラー(バイオレット、ブルー、イエロー)、ソフトカラー(ライトピンク、セージグリーン、サンド)の3タイプ計9色で展開。椅子のシェル部には座面と背もたれのクッションとは異なるテクスチャーの張り地が使用され、それぞれの張り地がシェルのハードな印象とシェル内側のソフトな印象のコントラストを際立たせている。
Ro™は2013年秋頃より、フリッツ・ハンセン専門店と各地の正規販売店で取扱いの開始を予定している。
フリッツ・ハンセンのミラノショールーム展示会場の様子。エキシビションとして7つの都市をイメージした特別なRoチェアを展示。グリーンバックの前でRoに座り写真撮影し、各都市にいるかのような画像に加工してその場でメール配信するイベントなどを行った。
Fritz Hansen 新作発表 開催概要
開催期間 | 2013年4月9日(火)~14日(日) |
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参加クリエイター | Jaime Hayon(ハイメ・アジョン) |
会場 | Republic of Fritz Hansen Milan showroom |
公式サイト | http://www.fritzhansen.com/ |
Jaime Hayon
1974年マドリッド生まれ。国際的に活躍する若手デザイナーの一人。工業デザインを学んだ後、1997年にはベネトンによって資金を供給されたデザインおよびコミュニケーションアカデミー、ファブリカに参加。クリエイティブディレクターであり活動家のオリビエーロ・トスカーニと共に仕事をし、学生の立場ながらデザイン責任者に抜擢される。2000年以降、一流メーカーからユニークな作品の数々を発表し話題を集めている。2011年エル・デコデザインアワードのデザイナー・オブ・ザ・イヤー部門で日本ノミネート受賞。
http://www.fritzhansen.com/jp/designers/jaime-hayon