Niessing日本上陸30周年記念 スペシャルインタビュー ニーシングジュエリーをめぐる 4組のクリエイティブなストーリー

Niessing日本上陸30周年記念 スペシャルインタビュー
ニーシングジュエリーをめぐる
4組のクリエイティブなストーリー

2014/08/20 UPDATE

バウハウスのフィロソフィーに基づき、Niessingが生み出してきたプロダクトデザインの傑作達。建築家やグラフィックデザイナーなど、他分野で活躍するクリエイター達の目に、Niessingのジュエリーはどう映っているのだろうか。今回、4組のクリエイティブに携わる方々にNiessingへの想いを聞いた。

Vol.4デザイナー グエナエル・ニコラ&宮元玲子×The Niessing Ring

フランス人デザイナーのグエナエル・ニコラ氏と、パートナーの宮元玲子氏
フランス人デザイナーのグエナエル・ニコラ氏と、パートナーの宮元玲子氏
The Niessing Ring(ザ・ニーシングリング)
無駄な装飾を極限まで削ぎ落とし、力強い輝きを解き放つ「The Niessing Ring(ザ・ニーシングリング)」

インテリアやプロダクト、そして建築にグラフィックと、多岐に渡る分野でその才能を発揮するフランス人デザイナーのグエナエル・ニコラ氏。自身のデザイン会社「キュリオシティ」を日本で設立し活動する彼は、クリエイターとしても夫としてもNiessingと深いつながりがあった。今回は、公私ともにパートナーである宮元玲子氏と共に、Niessingについて語ってもらった。

―まずはNiessingとの出会いを教えてください

グエナエル:婚約指輪として「The Niessing Ring(ザ・ニーシングリング)」を贈ったのがきっかけ。女性が喜ぶポイントって、やっぱり「ダイヤモンドがいかに美しく輝くか」でしょ? その視点で選ぶと、いわゆる爪留めしているものはトラディショナルだけど、いまいちダイヤモンドが主役になっていないと思う。でもザ・ニーシングリングの場合は、ダイヤモンドに接するのが左右の二か所のみ。そこから生まれる輝きはケタ違いで、思わず見とれてしまったよ。

―お渡しになった時の印象はいかがでしたか

グエナエル:実は事前に一緒に選んでいたから、驚きはなかったね。それに元々彼女はサプライズが好きじゃないんだ。自分の好みがはっきりしている人だから、彼女にサプライズでプレゼントを渡して満足させるのは、相当に難しいことなんだよ(笑)。

―玲子さんはどのようにお感じになりましたか

玲子:人づてにNiessingの評判は聞いていて、以前から気になっていたブランドでした。ただ、ひとつだけ彼と意見が対立したのが、カラット。私としては1カラットくらいあるといいなと。女性にとって、やっぱり憧れじゃないですか。だけど彼は「絶対に0.5カラットの方がバランスが良い」と言って、しばらく押し問答でした(笑)。ただ、アームの太さとのバランスを考えた時、確かに彼の意見はもっともで、納得しました。

―Niessingのデザインに、デザイナーとして共感するところはありますか

グエナエル・ニコラ氏
「Niessingのデザインはタイムレス&カルチャーレス」と語るグエナエル・ニコラ氏

グエナエル:Niessingの特徴ともいえる、テンションの使い方は素晴らしい。僕は、優れたデザインには必ずテンションが存在していると思う。日本語だと緊張感っていうのかな? このリングも固定されているのではなく、絶妙な釣り合いの元で成り立っている。それはもはや単なる静止物じゃなく、触れたら壊れてしまうんじゃないだろうかというような、エモーショナルをかき立てる存在なんだよ。

―一般的にジュエリー業界では、Niessingのデザインは先鋭的だと評されていますが、それについてどう思われますか

グエナエル:僕の中では、Niessingのデザインはタイムレス&カルチャーレスだと思ってる。Niessingのリングが、もしエジプトの遺跡の中で見つかっても違和感ないでしょ? 反対にヨーロッパの未来人が着けていても全然馴染むと思う。NIESSINGの生み出すデザインは、時間も国も関係ない。他と比べるような立ち位置にないと思うな。

The Niessing Ring Aura(ザ・ニーシングリング オーラ)
情熱的なレッドから穏やかなグレーゴールドへのグラデーションが美しい「The Niessing Ring Aura(ザ・ニーシングリング オーラ)」
感性が似ているというお二人。展示会などで別々に作品を見ていても、良かったと思うものは同じことが多いという
感性が似ているというお二人。展示会などで別々に作品を見ていても、良かったと思うものは同じことが多いという

―地金の冶金から最終工程の仕上げまで自社ファクトリーで行うNiessingの制作環境についてはいかがですか

玲子::実は10年ほど前に一度ドイツのNiessing本社に行ったことがあるんですよ。その時見せていただいた現場で、デザイナーと職人の関係性がすごく密接だったことを、彼はとても羨ましがっていました。

グエナエル::デザイナーにとっては理想の環境じゃないかな。それはクリエイティブにとってはとても重要なことだとみんな知っているけど、なかなか世界的なブランドで維持し続けているところは少ないから。

―Niessingでほかに気になるデザインはありますか

グエナエル::「Aura(オーラ)」もいいよね。金属のグラデーションは本当に美しい。僕も昔このアイデアを具現化しようとしたけど、結局納得いくものができなかったんだよ。

玲子::あと数年で結婚20周年を迎えるので、新しいリングが欲しいですね。彼は何度も買い替えるものじゃないって言うけれど、女性からすれば何個あっても良いですから(笑)。次は1カラットのダイヤが似合うデザインのリングにしようかしら。

グエナエル::プレッシャーだね(笑)。でも考えておくよ。

「ニーシング・光の架け橋展」開催

2014年は、Niessingが日本に初めて紹介されてから30年目のメモリアルイヤーです。モダンデザインを追求するNiessingのデザインに早くから共感し続けている日本に敬意を表し、「ニーシング・光の架け橋展」を開催します。「ザ・ニーシングリング」の最新作「ヘブン」や、日本の美しい情景をイメージして制作された特別展示品「モーメンツ」をはじめとしたコレクションをご紹介。ドイツに息づく伝統技とシンプルな美を、時代を超えて伝え続けるニーシングのジュエリーをぜひご覧ください。

【期間・店舗】
・2014年9月6日(土)~9月23日(火) ニーシング東京
・2014年9月26日(金)~10月13日(月) ニーシング名古屋

「ニーシング・光の架け橋展」開催

グエナエル・ニコラ 氏

グエナエル・ニコラ gwenael nicolas

1966年フランス生まれ。E.S.A.Gインテリアデザイン学士号、ロンドンのRCAインダストリアルデザイン修士号を取得後に来日。フリーランスデザイナーとして活動。インテリア、建築、家具、家電、コスメなど、ボーダーレスに活躍。1998年にキュリオシティを設立。今年、インテリアを手掛けたルイ・ヴィトンのセルフリッジ店が、ウォールペーパーアワード2014を受賞した。

NIESSING

INDEX

建築家・中山英之 × Graffiti

VOL.1

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グラフィックデザイナー・おおうち おさむ × Fontana

VOL.2

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プロダクトデザイナー・森澤有人×Aura

VOL.3

プロダクトデザイナー・森澤有人×Aura

デザイナー グエナエル・ニコラ&宮元玲子×The Niessing Ring

VOL.4

デザイナー グエナエル・ニコラ&宮元玲子×The Niessing Ring