[JDN] クリエイティブを刺激するデザイン情報サイト

クリエイティブを刺激する
デザイン情報サイト[JDN]

WEBマガジン「BRUSH-STROKE」スペシャルコラボ企画 石田祐康(アニメーター)

新人クリエイターがチャンスをつかんだきっかけ
石田祐康(アニメーター)

2013/06/26 UPDATE

オリジナルアニメーションの企画や制作を行っている気鋭のアニメスタジオ「スタジオコロリド」。そこで、監督兼アニメーターとして活躍しているのが、若干23歳の石田祐康さんだ。高校時代からプロのアニメーターを目指し、アニメーションの自主制作に励んできた石田さんは、大学生の時に「文化庁メディア芸術祭」や「東京国際アニメフェア」など、数多くのコンテストやアワードで受賞。その軌跡を辿るとともに、クリエイターとしてのものづくり対する姿勢を聞いた。

Vol.1プロのアニメーターになるまで

アニメーションの面白さに触れて

子どものころから絵を描くことが好きだった石田祐康さんが、初めてアニメーション制作に携わったのは、高校2年の時。自分で撮影した動画を使って15秒のCMを制作するというワークショップに参加したのがきっかけだった。

「この時、初めて動画に触れてとても楽しかったのを覚えています。もともと絵が描きかったので、セルアニメーションをやってみたくなり、独学でつくり方を習得しました」

石田祐康
石田祐康 いしだひろやす
スタジオコロリド所属 監督兼アニメーター

高校卒業後は、アニメーション科のある京都精華大学に進学。そんな一学生だった石田さんが世間から一躍注目を集めることとなったのは、大学3年の時。友人5人で共同制作した『フミコの告白』がきっかけだ。チームで企画から編集まで役割分担するなかで、石田さんは監督としてチームのまとめ役を担った。構想から半年以上かけてつくり上げた2分22秒の動画作品は疾走感のある描写が話題となり、YouTubeでの再生回数が250万回 (2013年6月現在)を超え、高い評価を得ることとなった。

コンテスト受賞で得られたもの

『フミコの告白』は、2010年の「東京国際アニメフェア」学生部門優秀作品賞をはじめ、「文化庁メディア芸術祭」アニメーション部門優秀賞など、数々の賞を受賞する。石田さんは作品をつくり終えた時、作品がどのように評価されるのかという好奇心と、多くの人に見てもらいたいという素直な願望から、たくさんのアワードやコンテストに応募しようと考えていた。2011年に、大学の卒業制作として発表した『rain town』も「文化庁メディア芸術祭」新人賞など数々のコンテストで入賞を果たし、大学生にしてアニメーションの世界で石田さんの名前は広く知られるようになった。

「アニメーションを人に見せる瞬間って、びっくり箱を開けるような感覚だと思うんです。箱を空けた時、喜んでもらえたら素直に嬉しいし、さらにそれが評価につながるのがコンテストの魅力ですね。見てくれた方からのフィードバックが、制作に対する僕のモチベーションになっています」

コツコツと緻密な作業を繰り返し、ようやく完成した時の達成感。そして時間をかけて積み上げてきた作品を人に届けられた時の喜び。それらが石田さんの考えるアニメーション制作の面白さであり、コンテストへの意欲にもなっているのだ。

最新作『陽なたのアオシグレ』のキャラクターデザイン
最新作『陽なたのアオシグレ』のキャラクターデザイン
次なるステップへ向けて

卒業後は、研究生として大学に1年間在籍する道を選ぶ。その間に、大学の教授から誘われて、アニメーションの制作会社でアシスタントとして働くことになる。作業の連続で、忙しさに追い立てられる厳しい現場。だが、その経験は確実に今に活かされていると言う。就職先を迷っていた時、「スタジオコロリド」の宇田代表から連絡があった。クリエイターを主体としたスタジオ運営を目指していた宇田代表は、石田さんの数々の受賞作に注目しており、その完成度の高い作品に次世代のアニメーターとしての唯一無二の才能を感じていたという。石田さん自身も、アシスタントとしてではなく、監督兼アニメーターとして、オリジナル作品の制作に集中できる環境に魅力を感じ、入社を決めた。

「人を喜ばせたい、感動させたいという、心の中にあるいろいろな野心から生まれる気持ちを大切に、ただシンプルに、多くの人に面白いと思ってもらえるようなアニメーション制作をしていきたいと思っています」

Cintiq

INDEX

プロのアニメーターになるまで

VOL.1

プロのアニメーターになるまで

アニメーターとしてのこだわり

VOL.2

アニメーターとしてのこだわり

presented by wacom

株式会社ワコム

http://wacom.jp/

PAGE TOP