冨田マリーが語る、「STORES.jp」の魅力とイラストレーター/デザイナーとして働くこと(1)

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冨田マリーが語る、「STORES.jp」の魅力とイラストレーター/デザイナーとして働くこと(1)

雑誌、広告、Webサイトのイラストや、最近では飯髙悠太著『僕らはSNSでモノを買う』の表紙イラストなど、さまざまな媒体でイラストレーターとしての活躍の幅を広げている冨田マリーさん。冨田さんは、フリーランスのイラストレーターの活動と並行して、「STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)」のデザイナーとして、日々サービスの運営にも携わっている。

STORES.jpは、「自分でつくれる、本格的なネットショップ」というコンセプトで、クリエイターやショップオーナーが、専門的な知識を必要とせず簡単にネットショップを開設することができるサービスを提供している。いちユーザーとしてSTORES.jpでグッズ販売もおこなうマリーさんに、運営者/ユーザーという立場からのサービスの魅力や、イラストレーター/デザイナーとしての働き方、作品を売ることから感じる制作へのモチベーションなどについて語っていただいた。

会社で働きながら、イラストを仕事にするために

——イラストレーターになりたいと思ったきっかけをお聞かせください。

冨田マリーさん(以下、富田):昔から絵を描くことが好きで、イラストレーターは小学生からの夢でした。大学で油絵を学んだ後、イラストを仕事にできればとは思ったのですが、それで稼いでいくことが自分の中でリアルなこととして想像できなくて……。仕事の仕方もわからなかったし、いきなりフリーランスでイラストレーターになっても、クライアントとうまくやりとりができるイメージが持てませんでした。

そのときに、「新卒だからこそチャレンジできる職種もあるのでは」と思い、就職活動を経てデザイナーとして就職しました。会社で働くことで社会人としての経験を積みたいという理由もありましたね。

冨田マリー<br /> 東京在住。人物やキャラクターをゆるくエモく描くイラストレーター。第16回「1_WALL」ファイナリスト 、「LUMINE meets ART AWARD 2017」ルミネ賞受賞。 雑誌、広告、アート、CDジャケットなど、さまざまな媒体でイラストを展開している。

冨田マリー
東京在住。人物やキャラクターをゆるくエモく描くイラストレーター。第16回「1_WALL」ファイナリスト 、「LUMINE meets ART AWARD 2017」ルミネ賞受賞。 雑誌、広告、アート、CDジャケットなど、さまざまな媒体でイラストを展開している。

新卒で入社してからの2年間はイラストを描く余裕がなく、デザインの仕事しかしない日々が続きました。デザイナーとして学ぶことが多く、何より楽しかったのですが、ふと「もしいま死んだら成仏できるかな?」と考えたんですよね。

そのとき、やっぱりイラストを仕事にできていないと、悔いが残るなと感じたんです。それから具体的に仕事していけるように、生活をシフトしていこうと決意しました。

——その後、STORES.jpに入社するまでの経緯をお聞かせください。

冨田:いきなりフリーランスになるということには、やはり踏み切れず、ダブルワークができる職場に就職したいと、知人に相談したんです。そこで紹介されたのが、STORES.jp代表取締役の塚原文奈さんでした。そのとき素直に、イラストの仕事をしながら働くことができる会社を探しているとお話ししたところ、ポジティブに受け入れてくださって、入社できることになったんです。

入社してからはインハウスのデザイナーとして、運営サービスのインターフェイスやユーザーの管理画面など、WebやUXのデザインを担当していました。週5日、17時までの時短勤務というかたちで、帰宅後イラストの仕事をするという生活です。

それからだんだんとWebサイトやインスタグラムを見た方からご連絡をいただくことが増えてきました。イベントに出展したり、SNSに投稿した作品を見ていだたいたことをきっかけに、仕事をいただくことが多いですね。SNSは毎日更新するようにしているんですが、去年は500人くらいだったフォロワーが、今では5000人くらいに増えました。

冨田マリーさんのInstagram <a href="https://www.instagram.com/tomitamary_/"> https://www.instagram.com/tomitamary_/ </a>

冨田マリーさんのInstagram  https://www.instagram.com/tomitamary_/

入社して1年が経ち、だんだんとイラストの仕事が増えてきたため、塚原さんやデザインチームのリーダーにも相談して、週2日の勤務でフリーランスになる決意をしました。

——ほかの社員の方とは異なる勤務形態ですが、職場ではどのように働いていますか?

冨田:絵を描くために時短勤務していることは公にしていたので、全力で絵の仕事にも挑戦できました。一緒に働いているチームやプロジェクトメンバーが理解してくれていて、わたしの挑戦を応援してくれているおかげですね。メンバーには本当に感謝しています。

仕事の関わりかたについて相談したところ、今まで通り社員の一員として、サービスをよりよくしていくような仕事をしてくださいと言っていただきました。会社としても受け入れづらい条件だと思いますが、良い前例になれるように、今後もサービスに貢献していきたいです。

イラストブックやポストカードなど、冨田さんのオリジナルグッズ

イラストブックやポストカードなど、冨田さんのオリジナルグッズ

運営者/ユーザーとしてつくる、STORES.jpのサービス

——マリーさん自身STORES.jpでショップを持っていますが、使いはじめたのはいつからですか?

冨田:仕事で関わるから使ってみようというくらいの軽い気持ちで、入社してから使いはじめました。普段からずっと作品を販売しているというよりは、イベントなどが終わったタイミングで期間限定でオープンしています。

STORES.jpでの冨田マリーさんのネットショップ

STORES.jpでの冨田マリーさんのネットショップ

普段ユーザーとしてサービスを使っている上で、運営する側からだけの視点だと見逃しそうなことに気がついたときは、すぐにスクリーンショットして社内に共有するようにしてますね。実際にSTORES.jpで販売してみないとわからないこともありますから、できるだけいちユーザーとしての意見を伝えるようにしています。

——運営者として、そしてユーザーとして感じるSTORES.jpの魅力は何ですか?

冨田:STORES.jpは、「ユーザーをサポートする黒子になる」ということを意識しているんです。いろいろなことをやりたい人たちの、かゆいところに手が届くというか。使いやすい環境を作りつつ、それぞれの色に染めてもらえるようにしています。デザインに興味がない人でも、簡単にいい雰囲気のページが作れるように整えられているところもいいところだなと思います。

STORES.jpでは、気持ちよく売ることと、買うことができる、それで商売を成り立たせることを大切にしています。運営側とショップオーナーである作り手とのコミュニケーションも密にとっているのもサービスの魅力ですね。運営側として、ただ売れたら良いというわけでなく、価値のあるものがちゃんと世に出回ることを望んでいます。

また、運営メンバー自体がお店に行くことが大好きで、丁寧に作られたものをとても大事にする人たちが多いんですよね。いろいろなカルチャーに興味を持っているし、旅行先でショップオーナーのお店やイベント出展に顔を出したり、直接声を聞く機会を持つようにしているんです。

ショップデザイン画面

ショップデザイン画面

——イラストの仕事をする上でも、運営者としての仕事から刺激を受けることがありそうですね。

冨田:そうですね。サービス運営を通して、いろんなクリエイターさんたちと交流することができたのは、学ぶものが多かったです。普通に生活していたら知ることができないコミュニティに触れる機会があったり、すごく刺激を受けました。

たとえば、SNSでのフォロワー数はあまり多くない地方のショップにも、実際にはびっくりするぐらいの数のファンがついていて、東京でポップアップショップを開くと長蛇の列ができたり。フォロワー数とファンの数はかならずしも比例しないというか。ちゃんと絵を見てくれる人と向き合っていれば、いい関係性が築いていけるんだと、希望を感じることができました。私も自分を応援してくれている人たちのコミュニティを信じて、絆を深め続けていけばいいんだなと。

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