ライゾマティクス_マルティプレックス

Daito Manabe + Motoi Ishibashi《particles》2011年Courtesy of Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM]Photo: Ryuichi Maruo (YCAM) [参考図版] Daito Manabe + Motoi Ishibashi《particles》2011年
Courtesy of Yamaguchi Center for Arts and Media [YCAM]
Photo: Ryuichi Maruo (YCAM) [参考図版]

※東京都の方針に則り、6月1日から感染予防対策を講じた完全予約制のうえ展示再開・開館。再開にあたり会期を6月22日まで延長し、会期中、休館日も臨時開館(5月28日付主催者発表)

2021年に設立15周年を迎えるrhizomatiks(ライゾマティクス)の個展を開催いたします。

ライゾマティクス(以下、ライゾマと表記)は、設立以来、常に人とテクノロジーの関係を探求しています。世界的に活躍するアーティストであるビョーク、スクエアプッシャー、Perfume、狂言師・野村萬斎や研究者らとのコラボレーションに加え、多様な視覚化や問題提起型のプロジェクトを通して、技術と表現の新しい可能性を追求してきました。斬新なインパクトを持つその時間/空間的表現は、国際的に高い評価を得ています。本展は、ライゾマの美術館における初の大規模個展となります。オンライン上にもハイブリッドに展開する新作やアーカイブを通して、絶え間なく変化する世界と同期する彼らの卓越した試みを複合的(=multiplex)に呈示します。

ライゾマによる表現活動は、いわゆる「メディアアート」の領域を超えて、データの視覚デザインなどの研究開発的要素や、建築、デザイン、広告やエンターテイメントなどのビジネスにおよび、社会に影響を与える力を持っています。彼らはアイデア、ハード/ソフト開発からオペレーションにいたるまでチームが一貫して取り組むフルスタック集団であり、アーティスト、プログラマーや研究者をメンバーに含んでいます。

変化しやすい複雑で曖昧な現代において、私たちの身体はバーチャルとリアルの間で揺れ動いています。そして、大量情報化社会の中で見えないものをどのように把握し理解するか、リアルな接点を探しています。ライゾマは、これらの状況に対してさまざまな角度からアプローチしてきました。例えば、多様な国際的パフォーマーとのコラボレーションでは、テクノロジーとフュージョンする新しい身体のヴィジョンを創出し、「リサーチ」として行った脳科学者や天文学者など科学者・研究者とのコラボでは、データの可視化によって見えないものへのリーチを可能にしています。

本展では、美術館における初の大規模個展として、彼らが展開してきた領域横断的なクリエイションを展望するとともに、「現在」とクリティカルにシンクロする新作プロジェクトが展示されます。デジタルなネットワーク社会の中にあって、新しい人間性(ヒューマニティ)の可能性と、未知の視覚ヴィジョンを追求するライゾマの魅力を伝える展覧会となります。ポスト・コロナの社会において、世界がオンライン化を求められ、人間としてのコミュニケーションのあり方についての新しい可能性が問われています。その渦中にあって、多くのプロジェクトや技術提案を実践しているライゾマが、2021年春、変化し続ける世界における「新しいアーティストの役割」を見せる試みです。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋》

開催期間 2021/03/20(土)~2021/06/22(火)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)
休館日 会期中無休
入場料 一般1,500円/大学生・専門学校生・65歳以上900円/中高生500円/小学生以下無料
参加アーティスト ライゾマティクス
会場
  • 東京都現代美術館
  • 企画展示室 地下2F
  • 東京都江東区三好4-1-1(木場公園内)
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場URL https://www.mot-art-museum.jp/
詳細URL https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/rhizomatiks/