純化と誇張

2023 / ippo plus

自身の作品の特徴を改めて見渡してみると「純化」することであり「誇張」することだった。要素を削ぎ落とし、純度を高める。用途ある部分を誇張することで、空間性を持たせる。その両方を成立させることで自分が思う普遍的な美しさを目指すことができればと思っている。

その「純化」と「誇張」を具現化させたのがこのオブジェのシリーズである。持ち手が伸び着地することで空間を切り取る装置になった。銅製。

中村友美(金工家)

中村友美(金工家)

1981年埼玉県生まれ。2005年武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 インテリアデザイン専攻卒業。2008年に金工をはじめる。2012年奈良県に移住し、工房を構え制作。2024年東京に拠点を移し、制作をはじめる。国内外で個展を開催。最近は工芸の領域にとどまらずアートやファッションとのコラボレーション作品にも挑戦している。2022年に写真家ホンマタカシ撮影による初の作品集『Little Kettle』を出版。2025年は大阪、Berlin、LA、東京で展示を開催予定。

https://yuminakamura.jp/

2024/12/25 12:00