うなぎの寝床 愛媛大洲

2023 / うなぎの寝床

福岡県八女市を拠点として活動する地域文化商社「うなぎの寝床」初となる域外(九州外)での店舗である。

大正時代に建築された木造モルタル2階建ての旧医院の風情を引き受けながらも、地域には無かった現代的なニュアンスを内包するデザインを心掛けた。施工は臥龍山荘の改修などを担当する職人らと一緒に、細部にわたり細やかな表現を試みている。

写真:HIROKI KAWATA

井手健一郎(rhythmdesign Ltd./建築家)

井手健一郎(rhythmdesign Ltd./建築家)

1978年福岡市生まれ。2000年福岡大学工学部建築学科卒業後、渡欧。帰国後、2004年リズムデザイン設立(2016年改組、法人化)。私邸から公共建築、伝統的建造物のリノベーション、10年間継続したデザインイベントまで多岐にわたり手がける。デザインとは寛容な眼差しを持った働きだと捉え、常に他者と対話し、生み出すべき状況をあぶり出していく。その他者とは発注者や利用者であり、すべての生活者であり、歴史的文脈であり、地域文化、風習、地形、場の痕跡でもある。そのような対話から「あるものを活かして、ないものを最小限でつくる」姿勢は、常に一貫している。

https://rhythmdesign.org/

2024/11/27 20:00