デザインウィークの中核イベントであるTOKYO DESIGN WEEK 2015の前期と、AnyTokyo 2015が始まる10月24日。どちらに行こうか迷ったのですが、まずはAnyTokyo 2015へ向かいました。
・AnyTokyo 2015/7 COOL ARCHITECTS
・AnyTokyo 2015
・GERVASONI
・KARIMOKU NEW STANDARD exhibition in collaboration with TANK
・代官山デザインデパートメント2015
・「コミュニケーションバル」第8弾
AnyTokyo 2015/7 COOL ARCHITECTS
会期:11月3日まで
会場:増上寺 光摂殿
まずAnyTokyo 2015へ向かった理由の一つがこちら。世界的な7組の建築家とセブンチェアがコラボレーションして世界に一つだけのアートピースとしてのセブンチェアを展示しています。日本からただ一人選ばれたのが五十嵐淳さんで、フリッツ・ハンセンさんのご厚意でインタビューの場をセットいただきました。実は五十嵐さんと私は出身地が同じ北海道。さらに世代が同じなので、話題はデザインや建築への目覚め的な昔話にも。タッシェンの『JAPAN DESIGN』という本で倉俣史朗さんを見て憧れたこと、本土とは違う北海道の空気感は北欧に近い、などの点も一致しました。
五十嵐さんの提案は、古い住宅の廃材をチップ状にして椅子に再利用するというもの。最初のデザイン提案では、廃材を集成して板を作りそれで通常のセブンチェアと同じ製法で成形する想定だったそうです。突き板の代わりですね。そして、廃材から偶然に現れる色や柄や文字を手がかりに、脚や木口の色をコーディネートしようという構想でした。「アートではなく、自分が欲しいもので製品にもなり得るものを考えた」ということです。
それにしても、この形をどうやって作ったのでしょうか?わざわざ型を作ったの?でもどうやって木の端材を流し込むの?何だかとんでもなく手間がかかったのでは??そして、工場で出るガラスのくずを人工大理石に混ぜた「スターピース」という倉俣史朗さんの素材にも似ているような気もします。
五十嵐さん、ジャン・ヌーヴェル、BIG、ザハ・ハディド、スノヘッタ、カルロス・オット建築設計事務所&カルロス・ポンセ・デ・レオン、ネリ&フーという7組の個性あふれるセブンチェアと共に必見なのが建築家である篠崎弘之さんによる展示。7つのセブンチェアのコンセプトを見事に咀嚼してミニマルな素材使いで展示しており、見事です。篠崎さんは、今年のミラノの展示も高い評価を得ましたが、東京でもその実力の片鱗を見ることができます。
AnyTokyo 2015
会期:11月3日まで
会場:増上寺 光摂殿
3年目となるAnyTokyo。昨年は増上寺というロケーションにまず驚かされました。増上寺の背景にそびえる東京タワーという取り合わせも、とても日本っぽく、東京っぽい。今年のテーマは「DIVERSITY & BEAUTY / 美しき多様性」で16組が参加しています。前日のパーティも大勢で大盛り上がりだったそうです。初日なので多くのデザイナーさんとも話をすることができました。
GERVASONI
会場:GERVASONI TOKYO
他の方のソーシャルメディアで、写真を見て気になっていたGERVASONIへ。
KARIMOKU NEW STANDARD exhibition in collaboration with TANK
会期:10月28日まで
会場:代官山T-SITE Garden Gallery
昨年に続きリアルな空間での展示というコンセプト、今年は空間デザインをTANKとコラボしました。床の貼り分けでお部屋の広さをイメージしやすくなっています。
代官山デザインデパートメント2015
会期:11月3日まで
会場:代官山T-SITE
3年目となる代官山デザインデパートメント2015(DDD)。メインテーマを「WE ❤ 代官山」とし、代官山界隈で活躍するデザイナーや建築家などを紹介する趣向。JDNでもお馴染みの角田陽太さん、辰野しずかさん、SPREADなどが参加。ちなみに、辰野さんは引越しの際「代官山T-SITEに近いところ」という観点で物件を探したそうです。
「コミュニケーションバル」第8弾
会期:10月24日のみ
会場:東京ミッドタウン ミッドタウン・イースト1F A971
「建築・インテリア・プロダクト・ファッション・アート業界などの、様々なジャンルのクリエイターが集い、語り合う場」という説明は、まさにその通りだと思います。ミラノサローネの時期には、バルバッソというバーに多くの人が集まってワイワイとやっていて新しいことが始まったりするのですが、それの東京版という感じでしょうか。
本日はここまで〜。