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12カ月のパリ
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第8回
A TABLE ! 「さあ。席につきましょう!」

 update 2003.05.14
レポート : 浦田 薫 / アート&デザインジャーナリスト 


人間の生活に欠かせない衣食住。
今回は、いくつかのギャラリーで行われたイベントから感じた日常の“食”の在り方、演出、道具について書いてみようと思う。

GOMAのディナー
Galerie Fraich'attitude (ギャラリー フレッシュアティトゥード) は、通常のギャラリーと異なり、食に関連する展示会を開催する。“新鮮野菜と果物の研究とインフォメーションセンター”の管轄であり、一般人を対象とする食事療法へのアドバイス部門から、調理人の会、研究者の会を設けている組織の中のギャラリーである。
名称も、FRAICH'ATTITUDE → FRAICHE+ATTITUDE (新鮮+姿勢) と、コンセプチュアルである。

今までにも、興味深い展示会を多数開催してきたが、今回は、日本でも活躍中のフードデザイナーGOMA (日本人女性3人のユニット) の夕食会が披露された。4月23日〜25日の三晩(70名限定)の夕食が予定され、初日に出席した。
通りに面したギャラリーのガラス面には、日本の駄菓子のパッケージが吊るされており、折り紙で折られたツルのボールには、果物が盛られていた。奥に伸びる空間の中央には傾斜がついた台があり、バナナの葉が各所に、白いタイルと交差しながら置かれていた。

メニューは、全20品目以上もあり、ビュッフェ形式でいただく。カナッペ (一口サイズのパン) も数種類ほどあり、サーモンクリーム、ピリ辛トマト、チキンクリーム、ドミノサンドウィッチと次から次へとバナナの葉の上に並べられては、あっという間に消えていく。

メニューのご紹介をすると、上記の他に、

 − マーブルライス
 − 野菜とハムの寿し
 − ソバのネックレス
 − カップ卵
 − フラワーカット野菜
 − 花びらポテト
 − ショウガ風味のミートロール
 − チキンの天ぷら
 − マルチカラーチキン
 − 白ワインとフルーツのゼリー
 − 桜ゼリー
 − フルーツサラダ
 − チーズケーキ各種
 − スプーンチョコレート
 − ボート型菓子
 − お庭のクッキー
 − わさび豆のホワイトチョコレートキャンディー
 − 豆とゴマのクッキー
 − 白ワインとショウガシロップの飲み物

と日本人感覚では花見気分。こちらでは日毎に日が長くなるので、足並み揃うのも22時過ぎであるが、GOMAのかわいらしい料理にフランス人も大はしゃぎであった。食は、五感で楽しむもの。帰路につく人々の片手には、ドギーバッグのお土産をゆらゆらさせながら、メトロの駅に向かう姿も見られた。



以下、Galerie Fraich'attitudeで開催されたイベント 記載ないもの以外全て ©URATA Kaoru

ピンクの傾斜台の上にバナナの葉と白いタイル 料理をのせる準備が整う

通り面のガラスに吊るされた駄菓子の数々

ギャラリースタッフはサービスにも参加 右の白ワインとショウガシロップを組合わせたドリンクは、とても口あたりがよい

ドミノサンド、野菜のマリネ

スプーンチョコ、わさび豆のホワイトチョコレート

フルーツゼリー

バックヤードの様子をご紹介

カナッペに盛り付ける準備

お寿司は、大好評

スタッフは、総動員で作業中

茶巾風仕立てのクレープの中は具だくさん

ギャラリー フレッシュ アティテュードのクリストフも、手馴れた手つきでサービスに従事

次から次へとデザインされていくカナッペ

プラスチックコップ

底面を強く叩くと、コップの中でジェルがはじけて蛍光色に変身する

エビ天寿し これも大好評

ドギーバッグを片手にギャラリーを後にした時は、とっぷり夜も更けていた

Galerie Fraich'attitude ガラス越しにツルの果物ボール

GOMA ©Galerie Fraich'attitude



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