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1986年から通い始めたミラノサローネも今年で24回目になります。2005年からは、
LEXUSのブランディング・プロデュースを担当し昨年まで4回関わりました。そして、昨年からはCANONの総合プロデュースを手掛けています。
総合プロデュースとは、企画立案・開催場所の確保・人選・制作および管理・施工・運営・PR・報告・予算のすべてに関わる仕事です。その為、企画から報告まで約10ヶ月の時間を要します。当然、費用対効果とクオリティはマスト条件です。
キヤノン「NEOREAL」は、昨年に引き続き今年もミラノトリエンナーレ美術館と交渉し会場を確保しました。20年間、様々なデザインの展覧会を行ってきて、いろいろな事を学びました。どうしたら「人を感動させられるか」「人を集めることができるか」
「情報の価値が継続できるか」です。
キヤノン「NEOREAL」は、今年のサローネで一番の話題とクオリティーとデザインの可能性を発表できたと思います。概要は、専用のホームページを参照下さい。
http://canon.jp/milano2009/
今回起用した建築家の平田晃久さん、映像クリエーターの松尾高弘さんは以前から注意深くプロジェクトを見てきました。そして、キヤノンデザインチームの参加も要請し相乗効果となりました。掲載写真を参照下さい。
トリエンナーレ美術館の代表者ダビデ・ランペロー氏からは、「まるで詩の世界にいるようだ」と最上級の評価をいただきました。ファビオ・ノンベンブレ、ジェームス・アーヴィン、蓮池槇郎さんほか多くの著名デザイナーから高い評価をいただいています。また、イタリア内外の関係者からは巡回展や企業からは機材を購入したいと嬉しい話しもたくさん舞い込んでいます。
毎回同じ事を言っていますが、モノ(デザイン)の価値だけで成立する時代はすでに過去のものです。しかし、今回も多くのデザイナーがモノだけにこだわり、役割を終えているのが残念です。
モノを通じて共有できることの価値=対話(コミュニケーション)が21世紀の主課題です。これはインターネットだけでは成立しないアナログ特有の価値です。
これまで多くの企業が宣伝販促として多額の金額を投じてきた一部の費用で、マス媒体以上の効果を生み出すことが可能となります。
例年のサローネに比べると米国、日本、韓国、ロシア、アラブの人は減っています。ホテルもレストランも例年に比べるとかなりすいています。
しかし、フィエラ会場もトリエンナーレ美術館もトルトーナ地区も予想に反してかなりの人で溢れています。そこがイタリアの底力です。
サローネの「デザイントレンド分析」は例年通り、5月の中旬頃フィエラ会場およびフォリサ ローネ会場を視察しご紹介致します。
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