ALTEMIDE "ITI" Designer;Claudio Bellini

厚物メラミン化粧板のチェア Designer;Kay Thoss

サテライト館企画展 i made materials and ideas for the future

隔年で開催される国際照明展「ユーロルーチェ」。
Flos社では、Stefano Giovannoni、Jasper Morrison、Philippe Starck他、著名デザイナーらによる新作が発表された。オフィス空間、住宅、公共空間、屋外など様々なシーンでの展示がなされた。その中でもKonstantin Grcicによる照明は、コンセプト、デザイン共に完成度が高かった。
Altemide社のClaudio Belliniデザインによるペンダントランプ「ITI」は、中央の金具を動かすことで光の方向を上下に調節できるという優れもの。また、James Irvineによる「Float」はシンプルなデザインが美しい。

他の会場は企業による出展だが、サテライト館では様々な若手デザイナーが自らのデザインを試す場となっている。
出展デザイナーの中でもドイツ人デザイナーKay Thossによる厚物メラミン化粧板を用いて創られたチェアは、フレキシブルでかつ、シンプルなフォルムの美しさが目を引くデザインであった。

またここでは、毎年興味深い企画展を開催している。
Federlegno Arredo企画、Material Connexion主催による“素材”に焦点を当てた展覧会「i made materials and ideas for the future」展が開催された。“Designing Matter”“Developing new relationship”“Lightening up complexity”という3つのテーマで構成されており、家具や照明などを分解・切断して内部や細部構造を分かり易く展示・紹介している。また別に様々なメーカーで開発しているファブリックから金属、化粧板、フィルムにいたるまでの新素材、ハイテク素材などを実物と共に展示。手触りを確かめたり、熱心にメモをとる来場者の姿が多く目についた。