筒井時正玩具花火製造所

海上コンテナを用いたショップ兼オフィス

デザインコンセプト
担当:宗像友昭/design office TERMINAL

なかにわデザインオフィスとdesign office TERMINALによる玩具花火製造所の為のショップ・事務所棟及び貯蔵庫棟のデザイン。

当初、クライアントは事務所の拡張を急いでおり、建物の竣工までの約1年間は仮設事務所を設置することを検討していたが、海上コンテナを用いて事務所機能のみを先行して製作することを提案。そうすることで仮設に掛かるレンタル費用を抑えることを提案した。

その後約1年間、コンテナ事務所で過ごしてもらいながら同じ敷地内にショップ・事務所棟と倉庫棟の計画を進め、ショップ・事務所棟の基礎工事完了後にコンテナ(事務所機能)を移設する計画とした。

建物は敷地に隣接する水路に沿うように配置し、ショップ・事務所棟のエントランスは敷地の中央部に設けている。エントランスを前面道路より奥まった位置に設けることで来客者が玩具花火製造所としての雰囲気をより感じやすくなるよう考慮している。ショップ・事務所棟内に置かれたコンテナは、棟内の大空間をパブリックスペースとプライベートスペースを区分する役割も担っており、パブリックスペースはショップ&ギャラリーとして、プライベートスペースはスタッフ用通路やストックスペースになっている。

また、この玩具花火製造所を取材に訪れるメディアは昼間に訪れるため、夜間に楽しまれる花火の撮影はこれまで不可能だったが、水盤を設置した暗室(半屋外)を設けることで昼間でも撮影取材が行えるようになっている。

所在地 福岡県みやま市
プロデュース なかにわデザインオフィス
設計 なかにわデザインオフィス + design office TERMINAL
施工 株式会社 マインディア
撮影 鳥村 鋼一