KYODO HOUSE

名和晃平の作品からインスパイアされた外壁

デザインコンセプト
担当:SANDWICH

自然エネルギーを効率良く活かした新築住宅。
南中する太陽に向けて斜めに配置したリビングルームを中心に、住まいのプログラムが箱状に重なった内部の空間は、冬は太陽光で温められた暖気が全体に行き渡り、夏は窓からの涼しい風が通り抜ける。換気塔としての機能を持つ書斎の窓からは、木々の緑が感じられる「エアコンのいらない家」。

特徴的な外壁は、彫刻家・名和晃平の重力を視覚化した絵画作品「Direction」のコンセプトを基に構成した。国産の様々な樹種の古材を用いて、幅や色の違いを交互に配置し、現代的でありながらも素朴で温かみのある表現を目指した。

レイアウトのコンセプトは個人住宅兼シェアハウスと設定した。大きな本棚のある吹き抜けのリビング空間を中心に、地下にはオルタナティブスペースを設け、地域社会と繋がりながら、アートやパーマカルチャーなど、都会における新しい暮らし方をシェアする「家」としての活用が期待される。

所在地 東京都世田谷区
用途 新築住宅
設計 SANDWICH | team Low energy
構造 大野博史
施工 大原工務所
照明デザイン Plus y Lighting planning office
木材協力 東京・森と市庭/田中製材所/横田木材店
設計・施工期間 2013年11月~2015年05月
敷地面積 129m2
延床面積 156m2
撮影 SANDWICH | 表 恒匡