ケーズ美容皮ふ科

清潔感と透明感をまとった“美”の空間

デザインコンセプト
担当:浅野雅晴/浅野藝術

福岡県北九州市の小倉で皮膚科を営む「K’sクリニック」の新たな分院として、北九州市の中心地である魚町商店街に「ケーズ美容皮ふ科」が計画された。町の明るさやにぎやかさと対照的に、美容を追求する安らぎのひとときを考えながら構築していった。

コンセプトは“透美”。肌本来が持つ美しさを最大限に引き出すクリニックとして清潔感と透明感をまとい、内側から輝くような肌の美を段階的に表現していくメッセージ性ある空間を意識した。

ファサードは、内部空間の透明感と品位をイメージできるよう人工大理石の壁面に真鍮色のスチールR枠を配置。歩きながらでも気にとまり、来院者の高揚感を高めることを意図した。

院内に入ると、大きな曲面を持つ人工大理石製カウンターと開口を持つカラーガラスの連続で奥行きと期待感を演出。また、白色をベースにした空間に対して、各所の扉に透明感あるカラーガラスとゴールドをポイントに入れ、女性らしい輝きとエレガントさを表現している。その集積は気品を保ち、清潔感が溢れ、柔らかく明るい空間となった。

病院の定義を変える演出が、当院のオリジナルイメージをもたらし、魅力と共に存在感を放つことにつながった。

所在地 福岡県北九州市小倉北区魚町1丁目3-5 西川ビル2階
工事種別 内外装 新築
床面積 283m2
工期 2013年9月27日〜11月4日
設計 浅野雅晴、前田有仁 / 浅野藝術
設計協力 照明計画(佐藤政章 / モデュレックス)、特注家具(田中敏憲 / Acht)、家具(宮城真一 / sync-furniture)、ガラス加工(小樋井洋 / アサヒ製鏡)、建具(古賀英樹 / マルエイ)
施工 ヤマトデザイン
施工協力 空調設備 / UTENA、電気設備 / 平野電器
建具 マルエイ
撮影 石井紀久