フクマスベース/福増幼稚園新館

既製品のテント倉庫に、木製園舎を包みこむ

デザインコンセプト
担当:吉村靖孝/吉村靖孝建築設計事務所

千葉県市原市にある福増幼稚園に、子育て支援のための新館を増設するプロジェクト。既存倉庫の再利用を検討したが、図面が保存されていないこと、用途変更に伴う現行法との適合性などを総合的に検討した結果、既製品のテント倉庫を利用した擬似リノベーションへと計画の骨子を変更することになった。

道路との離隔を確保できる位置まで後退し、既製品倉庫で雨に濡れない大空間を確保した上で木造のインテリアを挿入する。蛇行する壁が空間を囲いとってはほどく。子供たちは、自分たちで場所場所の使い方を編み出していく。壁の一部はテントの外に溢れ出て、公共的な用途を形成する。幼稚園であり、同時に地域に開かれた公民館のような場所でもある。

所在地 千葉県市原市
主要用途 幼稚園
設計および監理 吉村靖孝建築設計事務所
構造設計 満田衛資構造計画研究所(木構造)/長谷川総合企画(膜構造)
設備 環境エンジニアリング
監修(幼稚園) 日比野設計+幼児の城
施工 ひらい建設/サンワ企業(テント倉庫)
工事種別 新築
竣工 2016年3月
構造 鉄骨造+木造
階数 地上2階、一部平屋
敷地面積 3,361.51m2
建築面積 512.42m2
延床面積 684.81m2
最高高 8,470mm
撮影 吉村靖孝