東京ショーウィンドウ 東京の街を彩る季節のショーウィンドウを紹介
- テーマ:「巳」
- デレクション:武蔵 淳(アートディレクター)
「巳」
和光本館には、2匹のヘビが棲みついているのをご存知でしょうか。2匹のヘビは、本館外壁の紋章のうちのひとつに、時計の文字盤や翼などとともに彫刻されています。これは、ギリシャ神話のカドゥケウス、つまり商業の守護神であるヘルメースが持つ杖をモチーフにしたものです。新年のショーウインドウに、木・火・土・金・水という5つのイメージで、この紋章を象ったオブジェを設えました。五行思想でいうところの万物のもとになる5つの元素は、互いに影響を与え合い、その生滅盛衰によって天地万物が変化し、循環するという考えのもと、四季の変化をも象徴しています。1年の計を考える時期にふさわしいディスプレイといえるでしょう。 (アートディレクター 武蔵 淳)