ミラノサローネ特集 さまざまな企業やデザイナーの出展情報や見どころを紹介
喜多俊之 SALONE DEL MOBILE 2013
bolda、MOROSO、GIORGETTIから発表した喜多俊之氏の新作
2013/05/22
JDN編集部
家具、家電、ロボット、日用品に至るまで分野を超え数々の商品を手掛けるプロダクトデザイナー・喜多俊之氏が、ミラノサローネ期間中bolda社、MOROSO社、GIORGETTI社より新作を発表した。
bolda / MILCA series
MILCAとは、主に牛乳パックなどの再生紙を100%使用した新しいタイプの再生紙。このリサイクルマテリアルを「何度も生まれ変わる新素材」と捉える事でうまれた、椅子、テーブル、スツールのMILCAシリーズを発表。簡単な組み立て構造で、人の身体にあったフォルムを表現している。bolda社の持つリサイクル技術と喜多氏のコラボレーションでうまれた未来への提案だ。
会場:ddn design view_mecenate area design
公式サイト http://www.enter-paper.jp/
MOROSO / SARUYAMA GIRO
SARUYAMA(1989年)、SARUYAMA ISLANDS (2006年) に続く新作SARUYAMA GIRO (2013年)。それぞれの感性で、組み合わせや配置を自由自在に変える事ができる。物理的な面と心理的な面が考慮されたこの有機的な形状は、空間を幾通りにも変化させる。
会場:ddn design view_mecenate area design
公式サイト http://www.moroso.it
GIORGETTI / MAGICA
イタリア木工家具の最高峰ブランドと称されるGiorgetti社より、美しい革張りと、ベースの木部と金属の異素材のコントラストが洗練された印象を与える回転式リクライナーとスツール、テーブルのシリーズ「MAGICA(マジカ)」を発表。「椅子が人に合わせて変化する」喜多氏の持ち味である動のデザインが、重厚感のあるGiorgetti 社の家具に新しい表情を加えている。
会場:Milan Fairgrounds, Rho / Giorgetti Atelier
公式サイト http://www.giorgetti.eu
喜多俊之
1969年より、日本にとどまらず、環境および工業デザイナーとして、イタリアを始め、国際的に制作活動を拡げていく。ヨーロッパや日本のメーカーから、家具、液晶テレビなどの家電、ロボット、家庭日用品に至るまで、分野を超え、多くのヒット商品を生む。
作品は、ニューヨーク近代美術館、パリ国立近代美術館、ミュンヘン近代美術館等、世界のミュージアムに多くコレクションされている。近年は、日本だけでなく、ヨーロッパ、アジアなどで、セミナーやワークショップを開く等、教育活動にも力を入れている。ライフワークとして、日本の伝統工芸に取り組む他、地場産業を活性化する仕事に関わり続けている。