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ミラノサローネ特集 さまざまな企業やデザイナーの出展情報や見どころを紹介
MARUNI COLLECTION 2012
ジャスパー・モリソンによる「Lightwood」に新たなアイテムを追加
2012/04/25
JDN編集部
マルニ木工は、ジャスパー・モリソン氏による「Lightwood」の新たなラインナップを、ミラノサローネ国際家具見本市本会場にて発表した。
2008年から深澤直人氏をディレクターに起用し、展開しているMARUNI COLLECTIONは、メーカーとデザイナーとが真摯に向き合い、丁寧にアイテムを増やしてきた。今回、「Lightwood」に新たな表情が加わることで、その世界観を広げている。
会場構成は昨年に引き続き深澤直人氏が担当。約30平米のややクラッシックなイメージに趣を置いた会場は、マルニ木工東京ショールームの一階部分 をそのまま再現したもの。マントルピースはマルニ木工が図面を描いてイタリアで作製したオリジナルだ。基礎には黒御影石を使い、本格的な仕上げとなっていた。
定番の「HIROSHIMA」や「Roundish」、「Traditional Series」、ジャスパー・モリソン氏による「Club」も展示され、空間を彩った。
Lightwood design by Jasper Morrison
軽さと彫刻的な美しさをもつLightwoodシリーズに新作のカウンターチェアとスツールが登場。ダイニングテーブルとチェアという家庭向けだけでなく、商業施設向けにも活用できるラインナップがそろう。
Roundish design by Naoto Fukasawa
Roundishはアウトラインの丸みが特徴的で、硬さを感じさせないデザイン。大きな背板と背中を包み込むその心地良さが魅力。今回は、昨秋に発表され好評を集めたRoundishの張座を、バリエーション豊かな張地と共に改めて紹介した。
マル二木工の伝統的な家具をリファイン ― Traditional Series & Club
- 左：Club のチェア 右：Traditional Series のソファ
マルニ木工は西洋の伝統的なスタイルの家具を製造して来た長い歴史があり、いまも多くのユーザーがこのような伝統的なスタイルの家具を求める傾向がある。モダンなデザインのマルニコレクションの中に西洋の伝統的な味わいのある家具を加えたらどうだろうというのが今回のコレクションの試みである。一見古くさく感じる伝統的なスタイルの家具もユーザーの安心感に繋がっていることも事実である。このようなスタイルをベースとして木質や張り地をややモダンにしながらかたちをややモディファイした。（深澤直人）
MARUNI COLLECTION 発表当時から、マルニ木工の伝統的な家具をリファインする試みが行われてきた。今回、あらたにジャスパー・モリソン氏によるClubが加わり、深澤直人氏による既存のTraditional Seriesの細部にも変更が施された。どちらも今秋発売予定。
MARUNI COLLECTION 2012 開催概要
- 開催期間：2012 年4 月17 日（火）～ 22 日（日）
- 参加クリエイター：深澤直人、ジャスパー・モリソン
- 会場 ローフィエラ HALL6 STAND29
- 公式サイト http://www.maruni.com/
MARUNI COLLECTION／マルニ木工
1928年、広島に創業以来「工芸の工業化」を掲げ木工家具を造り続ける家具メーカー。2008年にはデザイナーの深澤直人氏と共に、工場の特性 をいかしたHIROSHIMAをはじめとするMARUNI COLLECTIONを発表。2011年にはジャスパー・モリソン氏も加わり、年々その世界観を広げている。デザイナーと技術者が真摯に向き合い、木の魅 力を引き出すデザインと、職人による精緻なモノヅクリによって、100年後も定番として愛されるような家具作りを目指す。
http://www.maruni.com/