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創造力で地域に貢献、金沢美術工芸大学の社会連携プロジェクト(1)

創造力で地域に貢献、金沢美術工芸大学の社会連携プロジェクト(1)

2016/02/15 10:35
学生と企業や公共団体が一緒になり、企画や製品開発をすすめる「社会連携プロジェクト」。近年さまざまな大学が積極的に取り組み、メディアで取り上げられることも珍しくない。その中でも実績が多く、美大ならではの発想や創造力で地域に貢献する金沢美術工芸大学にスポットを当てた。

伝統のまち・金沢にある金沢美術工芸大学は、2007年より産学連携事業に取り組みはじめた。地元企業や大手企業からの相談を受けたり、製品化につながるプロジェクトを推進している。同時に地域連携事業も立ち上げ、設立団体の金沢市を中核に周辺の地方行政や公共団体からの連携依頼も積極的に受け入れている。

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金沢美術工芸大学

「企業や公共団体からの“商品の開発にデザインを利用したい、美術分野の専門知識を活用したい”といった相談に対し、各分野のプロでもある職員と学生がともに活動を進めています。本格的な始動は9年前ですが、それ以前から研究室ごとに研究委託として受託し、実績を積んでいました。その蓄積を元に現在の社会連携プロジェクトがあるのだと思います」と、金沢美術工芸大学の村中稔教授は話す。

連携図

以下、製品化されたプロジェクトなど、実績の一部を紹介する。

地域連携事業の事例

■新幹線開業機運醸成に関する広報物の企画デザイン等の提案・制作

北陸新幹線開業に合わせ、市民や首都圏にPRするために制作されたロゴマークとキャッチフレーズ。ロゴマークは、金沢に到着する新幹線の車窓からの風景を表現した。兼六園などで見かける「雪吊り」を象徴としてあしらいながら、金沢で過ごすひとときへの期待感を膨らませることを目指した。兼六園に隣接している成巽閣の天井にも使用されている群青色をもとに制作。古くから手に入りにくい高級・高貴とされている色で、金沢のイメージにふさわしいものとなった。

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期間:2012年12月~2015年3月31日
委託者:金沢市役所 企画調整課 / プロモーション課
研究体制:プロフェッショナル型
担当教員:寺井剛敏 教授、宮崎晋 客員教授(デザイン科 視覚デザイン専攻)
参加学生:視覚デザイン卒業生チーム

■片町A地区市街地再開発事業工事における仮囲いの装飾デザイン制作

金沢を代表する繁華街である「片町」。再開発によって新しく魅力的な町になることへの期待感を引き出すため、工事現場の仮囲いの装飾デザインを制作、提案した。コンペ形式で最終案を決定し、デザイン決定後は施工会社と共同で実施デザインを制作。新しい商業施設が完成するまでの約半年間設置された。

仮囲い 横長

仮囲い 町の歩み

期間:2014年11月1日~2015年3月31日
委託者:金沢市
研究体制:プロジェクト型
担当教員:北村賢哉 准教授(デザイン科 環境デザイン専攻)
参加学生:上島未紗子、太田葵、大橋南海、塚本友理、戸出彩子、山内亜華里(環境デザイン専攻2年)
青柳菜子、城寳俊亮、高村美緒、東郷りん、南啓佑、吉田鈴(環境デザイン専攻1年)

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