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IFFT/インテリア ライフスタイル リビングの旭川家具工業協同組合ブースのインスタレーション。先の旭川デザインウィークと同様に建築家の藤本壮介氏による。

IFFT/インテリア ライフスタイル リビングの旭川家具工業協同組合ブースのインスタレーション。先の旭川デザインウィークと同様に建築家の藤本壮介氏による。

注目の家具メーカー・ブランド10社を紹介-IFFT/インテリア ライフスタイル リビング (2)

2015/12/24 10:05

プレステージジャパン「TIME & STYLE」

IFFT/インテリア ライフスタイル リビングには、「JAPAN STYLE」という日本の優れたデザインや製品を通じて今の日本のライフスタイルを発信する企画エリアがあり、そこを牽引するブランドがTIME & STYLE。関連見本市であるインテリア ライフスタイルにも出展しており、今年6月のインテリア ライフスタイルで発表した「Museum Cabinet」は「BEST BUYER’S CHOICE 2015」に選出されている。それから半年も経っていないのだが、新たなキャビネットシリーズが発表された。フラットな面で構成された端正な本体と真鍮の脚の調和が新鮮で、スムーズな開閉も気持ち良い「コンポジションキャビネット」と前面に角度を付けた「アングルコンポジションキャビネット」。

TIME & STYLE

プレステージジャパン「TIME & STYLE」photo:プレステージジャパン

プレステージジャパン「TIME & STYLE」photo:プレステージジャパン

溝川「KIKOE」

オーダーメイド家具・家具リフォームを得意とする京都府京丹後市に工房を構える溝川が、2015年から展開する国産材の家具ブランド。杉や桧の無垢材を使った家具を展開する。白太(しらた、木の外側)と赤身(あかみ、木の内側)のストライプを斜めに配した降り注ぐ陽射しを思わせる意匠が新鮮。クリエイティブディレクションは綾利洋氏(o-lab)。

KIKOE

溝川「KIKOE」photo:KIKOE

溝川「KIKOE」photo:KIKOE

松創・高橋工芸「MEETEE(ミーティー)」

広島県府中市の松創と高橋工芸という2社が展開するブランド。府中での家具作りは江戸時代中頃に始まり、戦後は他の家具産地に先駆けて「婚礼家具セット」を開発しヒットさせたことで大きく発展した歴史を持つ。参加するデザイナーは倉本仁氏、スウェーデンのClaesson Koivisto Rune(クラーソン・コイヴィスト・ルーネ)。船大工の技術を活かした組み木構造が特徴の“Nadia”シリーズなどを展開する。

MEETEE

松創・高橋工芸「MEETEE」photo:MEETEE

松創・高橋工芸「MEETEE」photo:MEETEE

イストク(椅子徳製作所)「poodle」

徳島で木の椅子を中心に特注家具を作り続けてきた椅子徳製作所が、2013年に立ち上げた初の自社オリジナルブランド。椅子やテーブルの不要な角を同じ半径で刈り取り、丸みを帯びた表情に仕上げている。精度の高い木工技術と熟練の張り仕事に特徴がある。今回はアームチェアと無垢天板のテーブル、ソファが追加された。デザインは山田佳一朗氏(カイチデザイン)。

イストク

イストク(椅子徳製作所)「poodle」photo:椅子徳製作所

イストク(椅子徳製作所)「poodle」photo:椅子徳製作所

立野木材工芸「BENCA」

日本一の家具産地である大川にて、無垢材を使ったオリジナル家具、オーダー家具を手がける立野木材工芸が2015年1月に立ち上げたブランド。東京では初お披露目。立野木材工芸は、材木店として始まり、製材業を経て製造業に移行した歴史を持ち、木を活かした温かみある家具作りを志している。今シーズンは一気に「JASMINE」「MIMOSA」「ROOIBOS」「ANEMONE」の4ラインを立ち上げ、2016年1月の大川の展示会「新春展」でも新作の発表を予定している。デザインは堀達哉氏と古田恵介氏が手がける。

BENCA

立野木材工芸「BENCA」photo:立野木材工芸

立野木材工芸「BENCA」photo:立野木材工芸

土井木工・若葉家具・丸庄・井上企画「kitoki」

「木と木のつながり。」「気と気の結びつき。」「機と来の可能性。」をコンセプトとするブランド。節や割れ、特徴的な木目がある部分の木を積極的にデザインに取り入れて、生活に大切な道具づくりを手がけている。広島県府中の土井木工と若葉家具、福岡県大川の丸庄、井上企画という二つの家具産地の四つのメーカーが、小泉誠氏と関洋氏という二人のデザイナーと共同している。

kitoki

土井木工・若葉家具・丸庄・井上企画「kitoki」photo:若葉家具

土井木工・若葉家具・丸庄・井上企画「kitoki」photo:若葉家具

カンディハウス「KAMUY」

北海道旭川を代表する家具メーカー、カンディハウス。豊富な森林資源を背景に木工産業が発達した、日本を代表する家具産地の一つである旭川の地で、次の森が育つまで使える家具づくりを行っている。世界的にも有数の家具デザインコンテストである「IFDA/国際家具デザインコンペティション旭川」を通して常に世界中に新しいデザインを求め、早くからアメリカとドイツに拠点を開設するなど海外進出にも積極的。KAMUYは深澤直人氏による「どこにでもありそうでなかった既視感の魅力」をたたえる椅子。ウォールナットと共に北海道のナラ材で展開している。

カンディハウス

カンディハウス「KAMUY」photo:カンディハウス

カンディハウス「KAMUY」photo:カンディハウス

飛騨産業「KISARAGI」

長い研究の成果である杉圧縮柾目材を使った家具シリーズ「KISARAGI」。アームチェアは2014年度グッドデザイン金賞を受賞している。杉圧縮柾目材とは、国産の杉を均一に加圧プレスすることで均等な強度を持つ板目材を作り、その小口を継ぐことで柾目材としたもの。強度と共に、塗装ではない濃い茶色と何にも似ていない杢目という特徴を持つ。デザインは川上元美氏。材の特徴から曲げはできないのだが、加工技術を駆使しそのフォルムを実現している。スマートな細い脚も印象的だ。

飛騨産業

飛騨産業「KISARAGI」photo:飛騨産業

飛騨産業「KISARAGI」photo:飛騨産業

カリモク家具「KARIMOKU NEW STANDARD」

IFFT/インテリア ライフスタイル リビング出展者の中からただ一つ選ばれる「BEST BUYER’S CHOICE 2015」にも選出された。日本の木材を使い日本で製造するブランド。森の保全のために間伐される広葉樹を利用している。ミラノサローネ時期のミラノ市内での展示等、海外展開も積極的。スイスのBIG-GAME(ビッグゲーム)やオランダのSCHOLTEN & BAIJINGS(ショルテン&バーイングス)といった若い世代のデザイナーと共に成長していくブランド作りを志向している。カリモク家具は愛知県に本拠を持つ業界最大手。

KARIMOKU NEW STANDARD

カリモク家具「KARIMOKU NEW STANDARD」photo:KARIMOKU

カリモク家具「KARIMOKU NEW STANDARD」photo:KARIMOKU

天童木工「Rall.」「DAN」「オリヅル」のスタッキングタイプ

成形合板による家具作りを得意とし、数多くの巨匠デザイナーとの協働でも知られる山形の天童木工。その家具は強さ、美しさ、軽さ、手触りという成形合板ならではの特徴を持つ。海外でもよく知られる数少ない日本の家具である柳宗理デザインの「バラフライスツール」は、あまりにも有名だ。今回発表された「Rall.(ラル)」は安積伸氏、「DAN(ダン)」は小林幹也氏のデザイン、それぞれ天童木工とは初の協働となる。また奥山清行氏による成形合板の椅子「オリヅル」にスタッキングタイプが追加された。

天童木工

天童木工「Rall.」大胆な低さが印象的なダイニングセット、デザインは安積伸氏 photo:天童木工

天童木工「Rall.」大胆な低さが印象的なダイニングセット、デザインは安積伸氏 photo:天童木工


天童木工「DAN」軽快な成形合板のフレームにゆったりとしたクッションで構成した椅子、デザインは小林幹也氏 photo:天童木工

天童木工「DAN」軽快な成形合板のフレームにゆったりとしたクッションで構成した椅子、デザインは小林幹也氏 photo:天童木工


天童木工「オリヅル」のスタッキングタイプ、プライウッドの高度な成形技術でできた日本的な形、デザインは奥山清行氏

天童木工「オリヅル」のスタッキングタイプ、プライウッドの高度な成形技術でできた日本的な形、デザインは奥山清行氏

以上、10の出展者を紹介させていただいた。もちろん、IFFT/インテリア ライフスタイル リビングに出展していない、素晴らしい家具ブランドも多数存在する。たとえば、様々な展示が集中する10月末のデザインウィークには、海外ブランドが優勢な中で、マルニ木工、ヤマカワラタン、アルフレックスといった日本ブランドがショールームやギャラリー等で展示を行っていた。

いずれにしても、家具は実際に触れてみて、座ってみないと分からない。ぜひ、それぞれのメーカーのサイトをチェックしてショールームやショップで実物をご覧いただきたい。

(JDN編集部 山崎泰)

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