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単位で遊ぶ新たな試み、「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」

単位で遊ぶ新たな試み、21_21 DESIGN SIGHT 企画展「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」

単位というフィルターを通して、日常に新たな気づきをもたらす

2015/03/04

JDN編集部

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空気、水、モノ、光、音、自然環境など、そのままでは捉えにくい世界に一定の基準を設けることによって比較や共有を可能にした知恵と思考の道具「単位」。身の回りには様々な単位があり、生活するうえで欠かすことのできないものだ。身近にあるデザインもまた、数々の単位の掛け合わせによって生まれている。

六本木・21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「単位展 ― あれくらい それくらい どれくらい?」は、そうした単位というフィルターを通して遊べる体験型の展覧会だ。ふだん何気なく接しているあらゆる単位を、科学的見地からだけでなく、日用品や伝統などの視点からも体感することで、モノがつくられたプロセスやデザインに対する考え方、単位が生み出された文化や社会背景を知ることができる仕掛けが施されている。

過去の21_21 DESIGN SIGHTの企画と異なり、本企画では実質的にはディレクター不在で進められてきた。デザイナーや建築家らによるチーム制をとり、企画のための入念な調査やコンセプトリサーチ、制作ディレクションを行い、さまざまな分野の作家や企業に呼びかけ、展覧会づくりが行われた。

展覧会企画チームのメンバーからのメッセージ
展覧会企画チームのメンバーからのメッセージ
単位のはたらき。イラストはNoritake氏によるもの
単位のはたらき。イラストはNoritake氏によるもの

「りんごってどれくらい?」パーフェクトロン

センサーの上で手を使って自分を思うりんごの大きさを表現すると、ディスプレイ上にりんご、ビーチボール、たまご、などその大きさに近い球体がディスプレイに表示される。りんごだけでも数多く登録されているとのこと。

「りんごってどれくらい?」パーフェクトロン (1)
「りんごってどれくらい?」パーフェクトロン (2)

「Giraffe's Eye」岡田憲一氏+冷水久仁江氏(LENS)、播本和宜氏+渡邉啓高氏(studio仕組)、劉功眞氏(LIUKOBO)

本企画の施工の様子を俯瞰で撮影し、それらを合成して超高解像度の動画として出力。手元にある図面型のインターフェースに触れて、見たい場所を1m2~10000m2に拡大率を変えて観察することができる。

「Giraffe's Eye」岡田憲一氏+冷水久仁江氏(LENS)、播本和宜氏+渡邉啓高氏(studio仕組)、劉功眞氏(LIUKOBO) (1)
「Giraffe's Eye」岡田憲一氏+冷水久仁江氏(LENS)、播本和宜氏+渡邉啓高氏(studio仕組)、劉功眞氏(LIUKOBO) (2)

「1 Meter Party」ヘルムート・スミッツ氏

作者のヘルムート・スミッツ氏の子どもが、身長1mになった記念のパーティの記録。ケーキも、パーティーのアルバムも長さ1m。

「1 Meter Party」ヘルムート・スミッツ氏 (1)
「1 Meter Party」ヘルムート・スミッツ氏 (2)
  • 「日常のカガク」展覧会企画チーム
    「日常のカガク」展覧会企画チーム
  • 「単位の体験」展覧会企画チーム
    「単位の体験」展覧会企画チーム
  • 単位てぬぐい「質量の比較:1kgってどれくらい?/1lbってどれくらい? 」展覧会企画チーム/構成:寺山紀彦(studio note)
    単位てぬぐい「質量の比較:1kgってどれくらい?/1lbってどれくらい? 」展覧会企画チーム/構成:寺山紀彦(studio note)
  • 「情報の比較:1GBってどれくらい?」展覧会企画チーム/構成:菅俊一氏
    「情報の比較:1GBってどれくらい?」展覧会企画チーム/構成:菅俊一氏
  • 「時間の比較」展覧会企画チーム/構成:稲本喜則氏(AXIS)+石黒和子氏
    「時間の比較」展覧会企画チーム/構成:稲本喜則氏(AXIS)+石黒和子氏
  • 「お金の比較」展覧会企画チーム
    「お金の比較」展覧会企画チーム